慰安婦強制示す調書、東京裁判に各国検察提出 [朝日]

記事の意図は「狭義の強制性」に対するものでしょうね。 でなければ今更。

日本軍慰安婦問題をめぐり、東京裁判に提出された各国検察団の証拠資料の中から、占領支配したアジアの女性が日本軍に強制的に慰安婦にされたことを示す尋問調書などを、林博史関東学院大教授(現代史)が確認した。17日に日本外国特派員協会で会見して公表する。裁判で証拠として採用されたもので、東大社会科学研究所図書館に所蔵されている。

東京裁判には、日本軍によるアジア各地での住民・捕虜殺害など具体的な残虐行為を立証するために膨大な証拠資料が提出された。今回、林教授が確認したのは、オランダやフランス、中国など各国の検察団が提出した調書や陳述書など。

これらは「白馬事件」などでしょうか。 これらは軍司令部の指示を無視した違反行為で、慰安所が閉鎖され戦後に責任者が戦犯として処罰されています。 軍内で責任者の処分が行われなかったのは身内意識が垣間見えますが、政府や軍が問われるのは管理責任でしょう。

一連の資料について林教授は「これらは各国が作成した公文書であり、判決でも強制したことが事実認定されている。サンフランシスコ平和条約で戦犯裁判を受諾した日本には、これらの文書の意味は無視できないだろう」と話している。

もちろん個別の事例に対する管理責任はあるでしょうが、『政府が発見した資料からは(日本)軍や官憲(官庁)によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見つけることができなかった』には反しないと思いますよ。 まあ、あんまり狭義の広義の言う話は禅問答になりがちでそもそも好きじゃないんで、安倍首相が言い出した時は脱力感を覚えましたがw
他方、慰安婦関連の問題は軍事裁判で既に執り行われ、また各条約をもって終了となっているとも言えます。