イラク派遣で陸自、反対市民の情報収集 発言など詳細に [朝日]

文書は「情報資料」と「イラク自衛隊派遣に対する国内勢力の反対動向」の2件。A4判で計166ページに及ぶ。いずれも04年からのイラク派遣の前後に行われた調査活動を記録している。

「情報資料」は「注意」の指定があり、東北方面情報保全隊長名。04年1、2月の市民運動などを一覧表の形で週ごとにまとめたもので、「一般情勢」として、東北各地のイラク派遣反対の署名集めやデモのコース、市民の反応、ビラの内容などを記録している。「年金改悪反対」や「消費税増税反対」の運動にも触れていた。

「ほとんどは形式的な宣伝活動」としながら、「反自衛隊活動が逐次活発化することが予想されることから、引き続き、国内勢力の取組に対する市民の反応、隊員(家族等を含む)工作及び隊員の動向に注目する必要がある」などとの分析も加えられていた。

久間防衛相、情報収集認める 文書の真偽は確認せず [朝日]

久間防衛相は6日夜、防衛省で記者団に「イラクに行った(隊員の)家族のために情報保全隊が情報収集に回っていた」と語り、情報収集していた事実について認めた。共産党が公表した文書については「3週間ぐらいで破棄する文書だから、正しいかどうかは調べようがない」と語った。

また同省の守屋武昌事務次官も記者会見し、当時の状況について「派遣される隊員の活動を否定するような活動が行われ、隊員の家族にも無用の不安をあおるような、直接間接の働きかけがあった」と指摘。「隊員が動揺しないよう、家族に不安が生じないように、という観点から世の中の批判的な動きを収集した」と目的を説明した。

情報収集の法的根拠について守屋氏は「自衛隊法に基づき、必要な調査活動を行った」と強調した。報道機関の取材や派遣に反対した民主党国会議員の発言を文書の中で「反自衛隊活動」と分類した点は、守屋氏は「(分類したことは)ございません」と否定した。

んー、公安とかに任せるわけにはいかなかったんでしょうか? 実際にこの情報を使ってどうこうしたわけじゃなさそうだから危険視するほどの事のようには思えないですけど。 これとかこれがその資料(pdf)のようですが、監視というより情報収集という感じで、どういった活動が行われたかというようなことがまとめられているだけでしたし。 あ、最後の方にちょろっと爆破予告みたいなものも載ってますね。 まあ保安を周到するのは結構な事ですが、自衛隊による情報収集活動が法的にどうかという話はまた別ですけどね。