アマゾンの違法伐採、国産衛星「だいち」が監視開始 [読売]

宇宙航空研究開発機構の衛星「だいち」を使って、南米アマゾンの違法森林伐採の実態を監視する体制が3日、スタートした。

ブラジル政府の要請を受けたもので、犯行現場を押さえるため、撮影画像は10日以内にブラジルの研究機関に配信される。

「だいち」の目となるレーダーは10メートルのものまで判別でき、夜や曇天でも観測できるのが特徴。画像は、伐採などで土が露出した領域が黒く写る。

宇宙機構は、「だいち」が撮影した森林の画像から地球の環境変化を調べるプロジェクトを、欧米など12か国の20研究機関と締結。アマゾンのほか、東南アジア、シベリア、アラスカなどの森林面積の変化を調べている。

画像は、埼玉県にある宇宙機構の地上基地で受信後、3か月以内に各機関に配信するが、アマゾン流域の場合は犯人をとり逃さないよう、迅速な配信体制をとることにした。

いよいよスタートしたようです。 今後はより解像度を向上させた「だいち」後継機のシリーズ化も検討されていて、環境観測に関しても全体的に力を入れてきているようなので利用技術の確立に大いに役立てて欲しいところです。