海外ロケットで打ち上げ 「はやぶさ」の後継機 [産経]

宇宙航空研究開発機構の立川敬二理事長は11日の記者会見で、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機について「ミッションの一部を(国際協力で)持ち寄ったらいいが、衛星は日本主体で作りたい。経費削減には打ち上げを海外にやってもらう方がいい」と述べ、国産ロケットでの打ち上げは断念する考えを示した。

はやぶさ後継機は米国などとの国際協力を前提に検討中だが「簡単に協力してくれるところはない」(宇宙機構関係者)との指摘もあり、先行きは楽観できない情勢。

しかしどうなんだろう、JAXAから離れたとたん「経費削減」の対象にされるH-IIAはほんと立場無いですよねえ。 まあせめて打ち上げられるなら国際協力も結構だとは思いますが、表立っては詳しい事情は出て来ないものの、10月までに国際協力を取り付けなければ計画自体が危ういという話も聞きます。 これほどエポックメイキングなミッションが一転存続の危機とは一体どうしたことか?

はやぶさ2に向けて、最後のお願い [松浦晋也のL/D]

そう、現在「はやぶさ2」を巡る状況は非常に厳しい。10月末がひとつの区切りになり、そこまでに海外の打ち上げ手段を調達できないと、計画自体がつぶれるという状況になっている。

はやぶさ」の冒険を目の当たりにし、今、「かぐや」が送ってくる月の映像にわくわくしている私達にすれば、日本国民が宇宙開発に何を求めているかは、非常に明確に思える。

太陽系全域の探査だ。

しかし、そのさきがけとなるべき「はやぶさ2」は今、予算の帳尻合わせのために危地に立っている。10月末に向けて、現在急速に事態は動いている。

穿った言い方をすれば、食い繋ぐための官需プロジェクトを優先するあまり最先端の探査ミッションを削減という本末転倒な話、行き当たりばったりを地で行きますね。 もちろん官需プロジェクトも新規技術開発・実証など意義のあるものがありますが、このままでは深宇宙探査の芽を摘み取ることにもなりそうな状況。