小惑星探査機:「はやぶさ2」は欧州機関で無償打ち上げか [毎日]

VEGAの件が新聞に初掲載。

小惑星探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」について、宇宙航空研究開発機構JAXA)は23日、イタリア宇宙機関と打ち上げロケット提供の協議を始めたことを明らかにした。無償で打ち上げてもらう代わりに、探査機にイタリア側の計測機器を搭載することなどを両者で検討しているという。

はやぶさ2」は地球接近型の小惑星「1999JU3」に着陸し、表面のちりなどを地球に持ち帰ることが目的。2012年までの打ち上げを目指している。太陽系の誕生や進化の謎を解明する手がかりになると期待される。

しかし、JAXA内部で検討の結果、予算面の制約から外国のロケットによる無償打ち上げが条件になり、共同で計画を進める相手を探していた。ロケットは、イタリアが中心となって欧州宇宙機関が開発中の「ベガ」を使う意向で、今夏までに結論を出すという。

無償の打ち上げに対する交換材料としてイタリアの観測機器搭載などが挙がっているようです。 夏には結論が出るそうですが、惑星間軌道投入能力が要求されることでVEGAの開発状況に影響は出ないのでしょうか。 どんな構成になるか気になります。

小惑星探査機「はやぶさ」の後継機、伊と打ち上げ交渉 [日経]

宇宙航空研究開発機構は22日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機の打ち上げロケットについて、イタリアと交渉をしていると宇宙開発委員会に報告した。欧州宇宙機関(ESA)が開発中の小型ロケット「ベガ」で2012年ごろの打ち上げを検討する。日本のロケット「M5」の運用が終了し、打診している米国でもメドがつかなかった。

2012年ならまだ遅くはないですね。

関連:第一回国際始原天体探査ワーキンググループ(IPEWG)会議開催報告 [JAXA]

はやぶさ」の成果を引っ提げての国際会合でしたが、NASAESA、欧州各国の宇宙機関が参加し、なかなか反響が大きかったようです。

・ 今会議の開催には、はやぶさの成果に加えて、日本がサンプルリターンを中心にすえた始原天体探査計画を検討していることが、大きな求心力になったと考えられる。
マルコポーロ共同提案を行っている欧州各国を上回る規模の「大代表団」を送ってきた米国は、将来の小惑星・彗星核サンプルリターンの第一の連携相手としてJAXA を想定している模様で、今回も複数案への協力打診が非公式に行われた。
NASA(ジェット推進研究所(JPL)), DLR, ESA の代表者から個別に、「次回は今回以上の代表団を送る」との言葉を頂いた。
・ 今回ロシア、中国、インドはビザ取得日程や予算不足を原因として参加しなかったもののIPEWG には関心を寄せており、本会議開催前よりメーリングリスト登録と今後の情報共有を要望してきた。

気合入ってますね。 NASAもかなり積極的です。