月探査の成果を紹介 衛星「かぐや」企画展 奥州 [河北新報]

「かぐや」は日本の月探査「セレーネ」計画に基づき、昨年9月に打ち上げられた。奥州市水沢区にある国立天文台水沢VERA観測所の施設内にある国立天文台RISE(月研究)推進室は、搭載された研究機器15のうち、電波で起伏を測るレーザー高度計など、3種類の装置開発にかかわった。探査中のデータも解析している。

企画展では、世界で初めて精密に計測された「南極」「北極」を含む月の地形など、推進室がかかわった研究成果を分かりやすく解説する。

月の裏側の解析で、場所によって異なる重力が予想されてきた数値と懸け離れていたことを、推進室が突き止めたことも紹介する。

現在順調に観測を続けている「かぐや」ですが、早くも重要な解析結果が上がってきている模様です。 特にこれまで観測されていなかった両極の暗部の地形や、裏側の重力分布も予想外の測定値が得られているようで、新たな発見に大きな期待が持てそうです。