超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の太陽センサの信号処理異常について [JAXA]

平成20年2月23日に打ち上げられた超高速インターネット衛星「きずな」において、3月2日午後4時頃、太陽方向を検知するセンサ(太陽センサ)の主系の信号処理に異常が発生しました。

なお、衛星の姿勢は、地球方向を検知するセンサ(地球センサ)とジャイロにより制御され、安定状態を維持しております。

宇宙航空研究開発機構においては、当該異常の原因調査を進めるとともに、運用手順の見直し等により、今後の衛星の運用に支障が出ないよう、現在、対策を講じております。

ううむ、太陽センサの予備系統に異常が出てましたが、主系統にもトラブルが起きたようです。 通常は地球センサを使用するので、その限りでは影響は少ないでしょうけど。

太陽センサーに異常発生=ネット衛星「きずな」−宇宙機構 [時事]

宇宙航空研究開発機構は3日、2月23日にH2Aロケットで打ち上げた超高速インターネット衛星「きずな」の太陽方向を検知するセンサーのデジタル信号出力に異常が発生したと発表した。このセンサーは衛星の姿勢制御をより正確に行うために使う。アナログ出力は正常であり、データ処理手順を変えれば、今後の衛星運用に支障はない見込みという。

きずな:センサー異常 通信実験に影響ない見込み [毎日]

宇宙航空研究開発機構JAXA)は3日、先月23日に打ち上げた超高速インターネット衛星「きずな」の姿勢制御に用いる太陽センサーの信号に異常が発生したと発表した。太陽センサーは2個搭載されているが、別のセンサーにも1日に異常が発生していた。JAXAは復旧を急いでいるが、回復しなくても衛星の運用や今後の通信実験に影響はない見込みだという。

きずなは主に、地球の方向を検知する地球センサーとジャイロ(慣性装置)で姿勢制御されており、太陽センサーは修正に使う。太陽センサーがなくても、地上からの電波などで修正可能。今回の異常は衛星上での信号処理の部分で発生しており、センサー自体に異常が起きた1日のケースとは異なる。

データ処理のトラブルで、アナログの出力は出来るらしい。 一時的なトラブルならいいのですが。