道産ロケット カムイ打ち上げ成功 装置作動、安全を確認 大樹 [北海道新聞]

CAMUIが成功した模様です

NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は三日、十勝管内大樹町美成の牧草地で、昨年十二月に打ち上げに失敗した道産ロケット「CAMUI(カムイ)」の打ち上げ実験を行い、成功した。CAMUIの不具合点の改良と、HASTICが新たに策定した安全指針に基づく作業手順の確認という、今回の実験の目的は達成された。

使用したのは、前回と同じポリエチレンと液体酸素を推進剤とするハイブリッドロケットで、全長二・九メートル、直径一二センチ、重量二十三キロの繊維強化プラスチック(FRP)製。前回作動しなかったロケットから搭載物を分離する装置を改良し、氷点下三七度でも作動するようにした。

安全対策としては一月末にHASTICが策定した安全指針に基づき、待機場所を発射台から五十メートル離し、落下危険区域の範囲も拡大。実験前に観測気球を揚げて風速と風向を確認し、正確に落下地点の把握に努めるなどの作業手順を踏んだ。

三日午前七時二十二分、ロケットを発射、高度約五百メートルに達したあとに先端部分を分離させた。パラシュートが開き、約一分後、発射地点から百メートルほど離れた予定の場所に機体は落下した。

おめでとうございます。 低温環境への耐久性向上が施された装置は設計通り正常に作動したそうです。 今回はそれらの確認がメインという事で、今後はまた開発が加速されていくのでしょうね。

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