超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による世界最高速1.2Gbpsの衛星データ通信の成功について [JAXA]

「きずな」が本気通信モードに成功した模様です。

宇宙航空研究開発機構JAXA)と情報通信研究機構NICT)は、5月2日に共同で実施した「きずな」初期機能確認作業において、「きずな」のマルチビームアンテナを使用し、NICT鹿島宇宙技術センターに設置した超高速小型地球局(車載型:アンテナ径2.4m相当)との世界最高速度となる毎秒1.2ギガビット(1.2Gbps:622Mbps×2波)での超高速データ通信に成功しました。
現在運用されている衛星インターネットサービスは、代表的なものでJSAT(日本)が最大上り2Mbps/下り10Mbps、Wildblue(米国)が最大上り256kbps/下り1.5Mbpsです。

うーむ、流石に超速w レスポンスが気になるところですが、2.4mのアンテナで1.2Gbpsを叩き出したそうです。

関連:超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)搭載通信機器の自動電源オフについて [JAXA]

平成20年2月23日に打ち上げられた超高速インターネット衛星「きずな」は、現在初期機能確認を実施していますが、マルチポートアンプ(*)に使用している8台の進行波増幅器(TWTA)のうち2台(No.5、No.9)に、電源が自動オフになるという不明事象が発生しました。TWTAのテレメトリデータに異常は見られなかったため、再立ち上げを実施したところ、TWTA No.9は正常に復帰しましたが、TWTA No.5については再立ち上げの結果、一旦は正常に復帰しましたが、5月11日に3度目の自動電源オフが発生したため、現在オフ状態にて原因の調査及び今後の対応の検討を行っています。

(*) マルチポートアンプ・・・複数の電波入力を複数の進行波増幅器(TWTA)に分配して増幅し、その出力を合成して出力を得る高出力増幅器。10台のTWTAの内、2台は予備。

(※) 自動電源オフとなった箇所と発生日
・TWTA No.5 5月1日、5月6日、5月11日
・TWTA No.9 5月5日

8台ある「進行波増幅器」というもののうち1台が電源オフを繰り返す不具合が出ているようです。 他に予備が2台残っているのでミッションに支障は無さそうです。 今後のためにしっかり原因究明するところでしょう。