「もっと早ければ」日本の援助隊、医療チームと交代へ [朝日]

残念ながら、状況が芳しくないため撤収することになったそうです。 入れ違いで医療チームが派遣。

四川大地震の被災地で活動していた日本の国際緊急援助隊は20日、捜索活動を終え、21日未明にも帰国する。地震発生から1週間以上がたち、生存者救出の可能性が低くなったことから中国政府と協議して撤収を決めた。

日本外務省によると、救急医療の専門家23人で編成する医療チームが20日夜に四川省成都に到着。同チームと交代する形で緊急援助隊は帰国の途につく。小泉崇隊長は20日、「中国側の受け入れに経験不足の面があり、必要な情報が得られず、ただちに活動に入れないなど残念な部分もあった」とした上で、「最終的には本来の力を発揮して任務は果たせた」と述べた。同省の黄彦蓉副省長は会見で「最も困難な時に救助の手をさしのべてくれた皆様に感謝を申し上げます」と述べた。

緊急援助隊は第1陣が15日に日本を出発、翌16日に四川省青川県で捜索し、倒壊した病院宿舎で母子2人の遺体を発見。第2陣と合流後の18日からは北川チャン族自治県に移動し、中学校などで14遺体を収容したが、生存者の救出はならなかった。

やはり初動の遅さが致命的だったようです。 これは過去の日本においても手痛い経験(阪神淡路)があるわけですよね…。 行方不明者の生存率が絶望的になったこと、また被災者や負傷者の救護活動が今後の重点になるということも念頭にあるんだと思いますが。 ただ土石流や感染症など2次災害の危険性はまったく落ちていませんので、これで日本は手を引くという話ではないでしょう。