「日本の宇宙船購入」報道 NASAが声明で全面否定 [J-CAST]
いずれにしろ、読売がまたしても先走りすぎたのは間違いない感じです。
ところがだ。そのNASAが公式ホームページの中で、これらを「不正確な報道」と全面否定したのだ。
21日付ニュースリリースで発表した声明で、NASAは、「JAXAから宇宙ステーション向けのHTVを購入することを議論していたことは、公式にも、また非公式にもない」と明言。そのうえで、「NASAは、米国内の民間企業に委託しており、日本から輸送機を調達する予定はない」とまで言い切っている。
そこで、JAXA側にJ-CASTニュースが確認取材すると、「NASAからの打診は、公式にも、非公式にもありません」とこちらも報道を否定した。事業推進部の担当者は、「読売に聞いていただかないと、何とも言えない」としながらも、次のように話す。
「NASAが言うので、言っている通りです。NASAは、アメリカ国内の民間企業から調達する方針です。今年6月末に企業の公募を終えており、現在はベンチャー企業2社の開発を援助しています。そして、自主開発企業の選定作業をしており、2010年までに実験フライトする計画です」ただ、読売などの報道には、ベースがあるとも明かす。「NASAが今年2月に発表した予算教書の中に、実は、HTVとヨーロッパの無人宇宙輸送機ATVを調達することができるとあります」。ところが、NASAは2月の時点で、企業の公募も打ち出していたという。
なぜこうした矛盾があるかについて、担当者は、「分からない」としながらも、「本音と建前の使い分けは、あるかもしれませんね」と明かす。日本製も検討していると言えば、「NASAが困るでしょうね」といい、米国企業側に配慮した可能性を示唆した。
さらに、JAXAの担当者は、含みを持たせた言い方でこう言う。「2社の開発作業は進んでおらず、間に合うのか疑問があります。HTVならシャトルの後継機として十分な機能を持っており、大きな装置を運ぶことは、HTVしかできません」
文科省宇宙利用推進室の室長は、J-CASTニュースに対し、「正式な打診はないと承知しています。NASAは、国内調達の原則に変わりはないということを言ったのだと思います」と話す。一般論として、日本の宇宙船購入の期待がまったくないわけではないとしながらも、シャトル後継機については、「アメリカは完全否定していますし、お答えできません」としている。
一応NASAがHTVやATVを調達するための枠組みは存在しますし、現在何らかの交渉があっても無くても民間輸送機開発の進展状況によってはそうなる可能性もあるという事は以前から言われていた話ですが、やはり基本方針は民間調達でしょうし、そう契約している手前は袖にするような事はしないでしょうね。 JAXAの中の人のコメントも載ってますが、NASAの発表を尊重しつつ含みを残す感じになっています。 いずれにしろ今言える事は何もないでしょう。 というかそれ以前にどちらもまだ実際に飛んではいないので、まずは来年の初号機打ち上げに注力ですね。
■NASA、読売新聞による日本の宇宙船購入報道を完全否定 [Technobahn]
Technobahnの記事もありますが、こっちもNASAの発表に「不正確」と言われそうな…
SpaceX社では既に、6700万〜8500万ドル(約7億〜9億円)という極めて低コストで低軌道に11.7〜15.5トンの物資を投入可能な小型ロケット、Falcon1の打ち上げ実験に成功。
1行でここまで間違うのも珍しいw