プレート内地震、頻度低く調査や予測困難 [朝日]

今回の岩手県沿岸北部の地震は、日本列島の下に東側から沈み込んでいくプレート(岩板)の内部で起きた。プレート内地震とよばれ、6月の岩手・宮城内陸地震のような活断層型やプレート境界型地震とはタイプが異なる。

八木勇治・筑波大准教授の解析によると、深さ約100キロにある地震を起こした断層は、長さ約30キロ、幅約10キロで、最大のずれ幅は約1.5メートル。断層の大きさから算出したモーメントマグニチュード(Mw)は6.9で、阪神大震災岩手・宮城内陸地震とほぼ同規模だった。

プレート内の地震は、発生頻度が低く繰り返しの周期などの調査や予測が難しいという。地震についての政府の長期評価も活断層型とプレート境界型が対象で、プレート内地震は基本的に対象外。平田直・東京大地震研究所教授は「最も評価しにくいタイプの地震。起こることは分かっているけれど、次にどこで起こるかを予測することは難しい」と話す。

今回の地震はプレート型のうち、プレート同士の境界面で起こるものではなく更に深い部分で起こるという珍しいタイプだった模様。 これに関してはデータが少なく緊急地震速報の震度予想も逐次予想数値が変わり、結果的に速報を出す基準の震度5弱を算出したのが20秒後になったそうです。 こういうレアケースはやはり実際の事例を重ねないと精度向上が難しいのは確かですが、今回のように大規模なものに発展するケースは今後も起こり得るので、より一層技術研究に励んでいって欲しいですね。