「だいち」違法伐採者を見つける [朝日]

日本の地球観測衛星(かんそくえいせい)「だいち」が写した衛星写真が、熱帯雨林(ねったいうりん)の違法伐採者(いほうばっさいしゃ/法律にそむいて木を切り出す人)の逮捕に役立ちました。ブラジルの環境省が、アマゾンの熱帯雨林衛星写真を細かく調べ、木が切られている地域を見つけ、関係者15人を逮捕(たいほ)しました。

「だいち」の写真は、違法伐採をなくすために2007年秋から定期的に提供されています。今回の逮捕は最初の成果です。

キッズニュースですがw、「だいち」による監視で成果が出ているそうです。 こないだNHKニュース9で取り上げられてましたが、70件の捜査が行われて違法伐採者に罰金を支払わせたとか言ってました。

サンゴ礁:衛星使ってアジア・オセアニア分布地図 環境省、全体像把握スピードアップ [毎日]

従来は航空写真と船舶による現地調査を組み合わせて分布図を作っていたが、手間と時間がかかっていた。広範囲に分布するサンゴ礁の全体像をとらえるには人工衛星を利用するのが最適。環境省宇宙航空研究開発機構JAXA)の地球観測衛星「だいち」の撮影した画像データを使い、岩や藻とサンゴ礁を区別する方法を開発している。反射の違いなどに着目して画像処理するという。

同省などによると、地球温暖化に伴う海水温の上昇でサンゴが死んで白っぽくなる「白化現象」や人為的な開発などにより、世界のサンゴ礁の半分が危機にひんしているという指摘もあるという。

だいちの画像の解像度は約10メートル。サンゴの種類を区別したり、1〜2週間の時間スケールで進むとされる白化現象を短期的に追跡することは困難だが、過去の分布図と比較することで、広域のサンゴ礁の長期的な傾向を把握できるという。

環境省は今年度中に日本周辺、1〜2年後にはアジア・オセアニア地域をカバーした分布図を作製したい考えだ。

こういった環境監視は衛星で広範囲を一気に観測するのも有効な手法のようですね。 10メートルの解像度というとAVNIR-2かPALSARで観測してるのでしょうか。