「きぼう」で初の宇宙実験 地上から装置を直接操作 [産経]

6月、国際宇宙ステーションに取り付けられた日本実験棟「きぼう」の船内実験装置を、茨城県つくば市宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センターから直接操作する初めての科学実験が22日、始まった。日本初の有人宇宙拠点であるきぼうが、無重力や真空といった宇宙特有の環境を利用する実験室として始動する。

この日の実験は、液体中で温度差により流れが起きる「マランゴニ対流」という現象の測定。詳しい仕組みが解明できれば、半導体材料の製造などに役立つと期待されている。地上では重力の影響があって正確に測定することが難しいが、無重力の宇宙ではより明確に観察できるという。

実験では、実験装置内のシリコーンオイルの中に温度差をつくり、オイルに交ぜた小さな粒子の動きを上部と側面から撮影することで対流を観察し、流れの速さや温度も測る。

いよいよ「きぼう」の実験装置が稼働。 以下のリンク先で動画も公開されています。