“非常識”なヒコーキ ホンダジェットの勝算 [東洋経済]

「僕は自分でコンセプトを考えて、自分で造って、できれば自分で売りたい性格」。大学の航空学科は出たが、日本の航空機メーカーでは機体の一部分を下請けで設計するような仕事しかできない。それならクルマをやろうとホンダに入った青年が、航空機でそれをやってのけた。幸運な巡り合わせというのは実在するのだ。

米国でも技術が細分化しすぎて、全体がわかる技術者は減りつつある。だからこそ、自らの手で一から十まで造り上げたホンダジェットが米国人にはまぶしい。

ホンダは92年に初号機MH02を完成させたが、商品化には至らなかった。一時は撤退かと思われたが、藤野氏らが当時の川本信彦社長らに掛け合い、事なきを得た。それからさらに10年余。ホンダジェットはどこにも比べるもののない、斬新な飛行機に仕上がった。

今年5月からはヨーロッパでも受注を開始した。「米国と欧州の市場規模は7対3か8対2と見ていたが、実際は同じくらい」(藤野社長)とうれしい誤算。数字はまだ未公表だが、滑り出しは好調のようだ。

欧州での受注も順調だそうです。 主に海外市場を狙っていますが、日本でも飛んでいるところを見たいものです。