アリラン3号、日本のロケットで打ち上げの見通し [聯合]

【大田30日聯合】2011年8月に打ち上げ予定の多目的実用衛星「アリラン3号」が、日本のH2Aロケットで打ち上げられる見通しだ。航空宇宙研究院のリュ・ジョンジュ研究部長が、30日に開かれた航空宇宙関連のセミナーで明らかにした。これは最近開催された多目的実用衛星3号開発推進委員会の会議結果によるもの。これまでロシアに頼ってきた韓国の宇宙開発事業が、日本などほかの国へと多角化することになりそうだ。

日本は昨年9月にこのロケットで月周回衛星「かぐや」を打ち上げているが、自国以外の実用ロケット市場での打ち上げ実績はない。このほど終わったアリラン3号打ち上げ業者の入札には、H2Aロケットを製造する三菱重工業とロシア企業が参加し、三菱重工業はロシアの半分程度の金額を提示したとされる。

航空宇宙研究院関係者によると、最終的には教育科学技術部など政府としての決定が必要だという。

アリラン3号は、朝鮮半島の精密地上観測など国の映像情報需要を受け、2004年から2872億ウォンを投じ製造が進められてきた。現在は本体の詳細設計段階にある。

おお、どうやらほぼ内定したようです。 以前から三菱重工MHI)は韓国や米国と国際受注の交渉を行っていると報じられてきましたが、韓国の観測衛星の打ち上げをゲットした模様。 ただ競合していたロシアの半額を提示していたそうなので、多分日本の衛星とのデュアルロンチで安く抑えたんでしょうね。 MHIがロケットの打ち上げ事業で利益を生むには年3機以上の打ち上げが必要で、うち官需で確保できるのが2機程度なわけでつまりここで稼ぎたいのは「打ち上げ回数」ですから、出来れば商業受注だけでの打ち上げをものにしたかったところでもありますが。 今後は詰めの交渉を行うそうです。


ちなみに元記事が2つありますが、何故か細かいところで微妙に違ったりします。