麻生内閣の支持率半減21%…読売世論調査 [読売]

読売新聞社が5〜7日に実施した全国世論調査(電話方式)で、麻生内閣の支持率は20・9%となり、11月初めの前回調査(40・5%)からほぼ半減した。

不支持率は66・7%で約25ポイント跳ね上がった。

麻生首相民主党の小沢代表のどちらが首相にふさわしいかでも、麻生氏は前回比21ポイント減の29%に落ち込み、14ポイント増やした小沢氏の36%を初めて下回った。

国民的人気の高さを背景に自民党総裁選で圧勝して誕生した麻生政権だが、わずか2か月余で“刷新効果”は消え去った。与党は強い衝撃を受けており、今後、自民党内で首相交代を求めたり、新党含みの動きが表面化したりする可能性もある。

内閣を支持しない理由は「政策に期待できない」32%が最も多かったが、「首相に指導力がない」29%(前回9%)、「首相に安定感がない」25%(同13%)が急増した。有権者が首相の資質に失望したことが、支持率急落を招く大きな要因になったようだ。

最優先課題である経済・景気対策への評価も厳しい。内閣が今の経済情勢に「的確に対応していない」は83%を占め、追加景気対策のための第2次補正予算案提出を年明けに先送りしたことを「妥当ではない」とする人も67%に上った。

また、首相が問題発言や失言を繰り返していることが政権運営に悪影響を及ぼしていると見る人は77%に上った。

えらくまた急落しましたね。 まあ理由は何であれあれだけマスコミに叩かれればそりゃ落ちもします。 短期的に結果を出すことへの期待が裏返った感じもしますが…
指導力の話で言えば閣僚の発言などがあると思いますが、小派閥ゆえの弱みでしょうか。 舌禍はまあ置いとくとして、2次補正先送りの件。 これはむしろ来年確実に可決するための措置だと思うんですがね。

スコープ 2次補正提出首相先送り表明 『ねじれ』足かせ 廃案回避へ苦渋 [東京新聞]

首相は提出先送りの理由について、一連の補正予算案編成作業の終了時期が「たぶん十二月二十日ぐらいになる」ためと説明した。しかし、実際は「(審議引き延ばしはしないとの)民主党の言うことを信じて出すと(補正予算関連法案が)廃案になってしまう」(与党幹部)ことへの危惧(きぐ)から、踏み切れなかった。

予算案は衆院通過後三十日で自然成立するが、関連法案は野党が参院で採決に応じない場合、衆院通過後六十日の憲法の「みなし否決」規定に基づき、衆院再可決せざるを得ない。

しかし、国会法の規定で通常国会は一月三十一日までに開会しなければならず、事実上、今国会は来年一月二十九日までしか延長できない。同二十九日までに「みなし否決→再可決」を行うには、関連法案を十一月三十日までに衆院通過させる必要があるが、既にそれは不可能だ。

もしも関連法案を今国会に提出し、「みなし否決」適用前に会期末を迎え、民主党参院で継続審議とした場合、関連法案は次の通常国会参院の継続法案扱いとなる。通常国会で関連法案審議が参院で再スタートした場合、否決された時点で廃案になってしまう。

国会法には、議決済みの議題と同一議題を、同じ会期中に審議できない「一事不再議」の規定もあり、政府・与党は関連法案の再可決どころか、再提出もできなくなる。

小沢一郎民主党代表との十七日の会談では「正直、私も(今国会に)出したい気持ちはある」と述べた首相だが、今国会で関連法案が継続審議となる事態は絶対に避けねばならなかった。

小沢氏は実際採決を反故にしたりしてますから、下手に政局を優先するよりこれは余程誠実な対応だと思いますが、報道では単純に先送りが槍玉に挙げられ世間じゃまるで逆に受け取められています。 下手すればIMFへの1000億ドル融通(本来売るに売れない米国債の有効活用)も税金からのばらまきだと取られてそうです。 あと、持ち上げといてあっさり手の平を返す自民党議員も如何なもんですかね。 まあここまでこき下ろされて麻生氏も内心穏やかじゃなさそうですが、この人の事ですから安倍氏とかみたいにあっさりギブしてしまうようなタマではないでしょう多分w ここから盛り返すためには短期的な成果を一つでも上げることが必須でしょうが、それを支える気概が党内に残ってるかどうかがネックですねえ。