MD対処型イージス日本海派遣へ 「テポドン2」で防衛省 [共同]

北朝鮮が長距離弾道ミサイルテポドン2」の発射準備とみられる動きを見せている問題で、発射されたミサイルが日本に向けられた場合に備え、防衛省が迎撃も視野に海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦日本海に派遣する方針を固めたことが3日、分かった。

北朝鮮は「人工衛星の打ち上げ」と主張しているが、ミサイル防衛(MD)計画の緊急対処要領は、防衛相が自衛隊部隊に迎撃を命令できる場合として「人工衛星打ち上げ用ロケットなどが(領土や領海に)落下する恐れがある場合」を明記。

発射が強行され、航跡から日本への飛来が予測されれば「迎撃せざるを得ない」(海自幹部)との見方が広がっている。一方で迎撃に踏み切れば北朝鮮との摩擦の激化は必至で、政府は難しい政治判断を迫られている。

防衛省幹部によると、発射準備の動きがさらに活発化した場合、海自のイージス艦6隻のうちSM3を発射できる「こんごう」や「ちょうかい」(いずれも長崎県佐世保基地所属)を日本海などに展開し、米軍と連携しながら厳戒態勢を敷く。

迎撃の根拠は、2005年の自衛隊法改正で追加された「弾道ミサイル等に対する破壊措置」。

北朝鮮発射ならロケットでも「迎撃」…浜田防衛相が強調 [読売]

浜田防衛相は3日の閣議後の記者会見で、発射時期について、「意図が分からないし、判断する材料がない」として情報収集に努める考えを示した。一方で、日本飛来時の対応については、「ロケットであっても制御を失って、わが国に落下する可能性があるとすれば、それに対処するのは当然だ」と強調した。
自衛隊法82条の2は「弾道ミサイル等」が日本に飛来した場合、人命や財産の被害を防ぐため、自衛隊の部隊が上空で破壊できると定めており、05年7月に成立した改正自衛隊法で制度化された。政府は当時の国会答弁で「弾道ミサイル等」の中に衛星打ち上げロケットや人工衛星が含まれるとの考えを示した。

「人工衛星」でも迎撃 防衛相、北朝鮮が発射の場合 [日経]

MDを巡っては、2007年3月に政府が閣議決定した緊急対処要領に従い、防衛相が事前に迎撃を命じておけば、実際に日本に向けて発射された段階で部隊指揮官の判断により迎撃する。

衛星だろうと何だろうと危ない物が飛んで来ることには変わりありませんので対処するのは当然、って自分で何回言ったんだか忘れましたけどw どのようなパターンが想定されているかが気になりますね。 テポドンが正常に「衛星打ち上げ」のための飛行経路を取って日本上空を通過する場合も迎撃するのか(分離される下段の危険を想定するとか)、トラブルが発生するなどして異常な飛行経路を取り始めた場合か、もしくは落下してくる下段だけを破壊するのか。 根本的に発射自体を危険視するなら何があろうと容赦なく迎撃するんでしょうけどどんなもんでしょう。 もっとも、北朝鮮が発射を中止することなどが一番望ましい形ですが、残念な事にそれが一番有り得ないんですよねえ。