北朝鮮のミサイル、「着弾防ぐのは当然」と防衛省幹部 [読売]

自衛隊法はミサイル等が日本の領土・領海に落下する場合は破壊できると定めており、政府は「ミサイル等」にはロケットや人工衛星も含むとしている。迎撃の中心はスタンダード・ミサイル3(SM3)を搭載した海上自衛隊イージス艦だ。米国の早期警戒衛星から探知情報を受けてレーダーで追尾し、弾道などから日本に落下する恐れがあると判断すれば、SM3を使って大気圏外で破壊する。撃ち漏らせば、全国6か所に配備された地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)が迎撃する。

ただ、北朝鮮は今回、日本の領土や領海をはるかに飛び越える長距離弾道ミサイルの発射準備をしているという観測がある。日本に落下する恐れがない場合は迎撃する法的根拠もない。

技術的にも、日本のMDは射程1000キロ程度の中距離弾道ミサイルが対象で、迎撃可能な最高高度も300キロ程度と見られる。米本土などを狙って1000キロ近い高空を飛ぶ長距離弾道ミサイルの迎撃は困難だ。

どうやら領土・領海にかかると判断した場合に迎撃を行なうようですね。

北朝鮮ミサイル、今月発射も 飛行ルートは東か南 [時事]

うん、まあそりゃそうでしょうね。

北ミサイル、日米は迎撃できない? テポドン2号 [産経]

1998年の「テポドン1号」発射時、弾頭にはサッカーボール大の“衛星もどき”が付いていた。米国は発射3日後に“もどき”を確認。約2週間に「ミサイルを使った人工衛星打ち上げに失敗」と公式見解を発表した。今回、北朝鮮は事前に人工衛星発射を予告している。国際社会は国連決議1718違反で抑止を試みているが、北朝鮮国際海事機関(IMO)のガイドラインに沿って発射5日前までに事前通告するなど、国際ルールを踏襲した場合、“偽装人工衛星”の迎撃は、北朝鮮に今後の交渉の口実を与える。迎撃の政治的コストは失敗した際のMDへの信頼性の問題も含めて高価なものとなる。

「日本のMDは、弾道ミサイル(偽装人工衛星も含む)攻撃の威嚇が繰り返し行われ、事前通告など国際ルールを無視して発射された飛行体はブースト段階で撃ち落とす−と表明して初めて抑止力が有効になる。この場合、相手国の領空内での迎撃が日本の防衛力の構造が戦力投射能力(海外への攻撃能力)がないことを踏まえ、迎撃が憲法に禁じる武力行使に当たらないことを、国際的に認知させなくてはならない。だが、日本はこうした政治決断をしていない」と述べる。

最終的には政治判断ですよね。 仮に北朝鮮が律儀に飛行コースなどを含めた事前通告を行ない、また日本の領土・領海が落下範囲にならないと判断されれば迎撃を行なう必要はそんなに無いでしょうが、どこに落ちるか分からない危なっかさが売りのテポドンの事ですからwそもそもそんなもの頭の上に飛ばすなと言いたい。 いずれにしろ発射した場合は制裁は免れないでしょうけど。