「日本版NASA」設立構想 民主、宇宙行政を一元化 [朝日]

民主党案では、09年度末までに各省庁の宇宙分野と宇宙機構の企画部門を内閣府に一元化させる。超党派でつくる宇宙基本法フォローアップ議員協議会幹事長を務める民主党内藤正光参院議員は「省庁ごとの縦割りを排除して、霞が関改革の一端にしたい」と言う。

将来的には、宇宙機構全体を含めた「宇宙庁」の創設を検討する。米国では大統領直轄の航空宇宙局(NASA)が宇宙科学や開発利用を一体で推進していることから、「日本版NASA構想」(内藤議員)と呼んでいる。

現在、宇宙行政は宇宙機構を所管する文部科学省が宇宙関連予算の約6割を握るが、人工衛星の種類や用途に応じて国土交通省気象庁経済産業省内閣官房防衛省など多岐にわたっている。

宇宙開発をめぐっては昨年、自公民の共同提案で宇宙基本法が成立、首相をトップに据えた宇宙開発戦略本部が発足した。同法は施行後1年をめどに、研究開発を主眼に置いてきた宇宙機構の在り方に検討を加え、内閣府のもとに宇宙行政の事務を担うための法的措置を講じるとしている。

ただ、一元化には課題も少なくない。情報収集衛星の運用などを通じて安全保障や外交ともかかわる分野も一体化させるかは検討が必要だという。また、全体の調整役である内閣府に予算を一括計上させたら「中立性が保てない」と慎重論も根強い。こうした点で、法律を共同提案した自民党との調整も必要になりそうだ。

産業界には「一元化すれば、むしろ全体の予算が減る」との声があり、研究者の間では「極端な利用重視が進めば科学研究の予算が減らされる」との懸念もある。

一元化の議論は戦略本部が内閣府主導に纏めようとして文科省の抵抗とかで足踏みしてますが、日本版NASAねえ… JAXAが現状それだと思ってましたが、まあ気象衛星とか確保が必要なものを纏めるのは良いんじゃないでしょうか。ただここであえて「NASA」というなら防衛分野は当然別立てですよね。あとせっかく定着しつつある「JAXA」の名称が10年も待たずにコロコロ変わったらたまらんのでこれだけは何があっても据え置いて欲しいものですw