給付金、思ったより消費を刺激 地域独自策に効果 [朝日]

定額給付金は消費拡大に効果あり――。地域調査機関の聞き取り調査で、こんな結果が相次いでいる。プレミアム付き商品券の発行など地域独自の動きもあって、ある程度は消費意欲を刺激したようだ。だが、その効果は一時的で、持続的な消費が拡大する施策が必要なことに変わりはない。

内閣府の試算では、定額給付金には実質国内総生産(GDP)を0.15%押し上げる効果があるとされていた。給付額の4割が消費に回ることが前提だったが、民間エコノミストなどの間では「大半が貯蓄に回る」という見方も多かった。

いよぎん地域経済研究センター(IRC松山市)が伊予銀行の来店者に定額給付金の使い道を尋ねた調査では、「日々の生活費以外」が55%、生活費の補填(ほてん)が39%、貯蓄・投資が7%だった。IRCの薬師神正浩主席研究員は「予想以上に消費に回ったようだ」と見る。

和歌山社会経済研究所が県内360世帯に聞いた調査でも、通常の支出以外に使ったとの回答が58%。金額ベースでは、支給額約1600万円のうち、貯蓄と家計への算入は合計664万円で、上乗せ分を合わせて1524万円がその他の消費に回ったという結果になった。

というわけで、「生活費以外」が5割を超えたという調査結果が各地で上がっているそうです。良かったじゃないですか。緊急の景気刺激策に「だがその効果は一時的」と付け加えるのは蛇足ですが。