NASA次世代有人ロケット試験1号機、組立て完了 [sorae.jp]

ついに組み上がったようです。

アメリカ航空宇宙局NASA)のケネディ宇宙センター(KSC)で、次世代有人ロケット「アレスI」の最初の打ち上げ試験機となる「アレスI-X」の組立て作業が完了した。

8月13日に、「バードケージ」と名づけられた、オリオン有人宇宙船と緊急脱出システムの実物大模型がロケットの上部に取り付けられ、アレスI-Xロケットが完成した。アレスI-Xの高さは約94m、アポロ計画のサターンVロケット以来、NASAのロケット組立棟(VAB)に収納された最も高いロケットとなった。

アレスI-Xの打ち上げは元々今年7月に予定されていたが、ハッブル宇宙望遠鏡の補修ミッション(STS-125・HST-SM4)などの影響で延期され、現在10月31日に設定されている。

アレスI-Xは初段の4セグメントに1ダミーセグメントを追加し、ダミーの2段目とオリオン有人宇宙船の実物大模型を載せて打ち上げられる予定で、打ち上げ約2分後に初段を切り離し、最高高度約45kmに達する。切り離された初段はパラシュートを使って着水するが、ダミーの2段とオリオン宇宙船の模型はそのまま着水させる。

NASAは打ち上げデータを基に、アレスIロケットの制御系や構造上の問題、振動問題などを確認し、さらに改良を加える。

今年は新型ロケットラッシュで、まず韓国でKSLV-1が今月19日、9月11日にはここ日本で新大型ロケットH-IIB、そしてNASAの次期有人ロケットARES Iのテスト機ARES I-Xが10月31日。これらの中で特に異彩を放っているARES I-Xですが、今回は第1段だけが燃焼するテストなので軌道には乗らず弾道飛行します。しかし何度見ても飛翔している姿が想像しにくいロケットですw