宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機の国際宇宙ステーションからの分離及び再突入の予定日の決定について [JAXA]

公式リリース来ました。

宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機の国際宇宙ステーションISS)からの分離、及び再突入について、下記のとおり決定いたしましたので、お知らせいたします。

ISSからの分離】
予定日: 平成21年 10月31日(土)
予定時刻: 午前01時 05分頃(日本標準時)※
【大気圏への再突入】
予定日: 平成21年 11月2日(月)
予定時刻: 午前06時26分頃(日本標準時)※

※ 時刻は実際の運用状況によって前後することがあります。

HTV技術実証機の分離・大気圏再突入について [JAXA]

国際宇宙ステーションISS)へ結合したHTV技術実証機の運用は順調です。物資の搬出作業が完了したHTV技術実証機の補給キャリア与圧部には、ISSの不要品の収容が行われています。不要品の収容作業完了後、10月30日午前2時頃、HTV技術実証機の補給キャリア与圧部のハッチが閉じられます。

HTV技術実証機は、ISSのロボットアーム(SSRMS)で10月30日午後10時30分頃にISSから取り外され、10月31日午前1時05分頃、SSRMSから放出される予定です。その後、3回の軌道離脱マヌーバを実施して高度を落としていき、11月2日午前6時26分頃、HTV技術実証機は大気圏に再突入し、今回のミッションを終了する予定です。

次回のHTV-1ミッション最新更新は、10月30日に更新します。

ということで、30日の夜半から分離作業が開始され、2日後には大気圏再突入だそうです。

ISS・きぼうウィークリーニュース第359号 [JAXA]

不要品の収容作業を完了し、HTV技術実証機のハッチを閉じる前には、補給キャリア与圧部内の蛍光灯と煙探知機を取り外す作業が行われます。蛍光灯はISS共通品であるため、「きぼう」日本実験棟や他のモジュールの蛍光灯の予備品として、また、煙探知機は今後打ち上げられるHTVで再度使用するため、それぞれISS船内で保管されます。

HTVの備品は取り外してISSでとっておくそうです。蛍光灯は消耗品ですしね。

ISSから離脱したHTV技術実証機は、ISSの前方を飛行していて、ほぼ一直線上に見えると予想されます。ISSの可視予想情報をもとに、HTV技術実証機の観測に挑戦してみてはいかがでしょうか。

おおー、大阪からでも分離後のHTVが見られそうです。明け方頃ですからひょっとしたら明るく見えそうですね。これはちょっとチャレンジしてみようかなあ、晴れれば。

HTV初号機、大気圏再突入は11月2日 [sorae.jp]

ISSから切り離されたHTV初号機はそのまま地球周回軌道で周回し、日本時間11月2日6時26分に大気圏再突入を行う。大気圏再突入はニュージーランド沖の上空から始まるが、その直前であれば、沖縄から見える可能性もある。

先日の特別公開でも聞いていたとおり、沖縄付近上空で再突入直前のHTVが観測できる可能性もあるそうです。

日本初のHTV、宇宙基地離脱へ ごみ搭載し大気圏突入 [共同]

HTVは9月18日にステーションに結合。現在は、飛行士らが、地上から運んだ荷物を取り出したあとに、使用済みの実験用品や飛行士の排せつ物のコンテナなど約220点、計約1・6トンのごみを詰め込んでいる。

計画では、今月30日午前に出入り口を閉鎖。飛行士がステーションのロボットアームによって取り外し、31日午前1時すぎ、ステーションの約12メートル下方で放出する。その後はエンジンを噴射して徐々に高度を下げ、11月2日午前6時半ごろ、ニュージーランド上空の高度約120キロで、機体を回転させながら大気圏に突入する。

機体は大気との摩擦でばらばらになりごみは燃え尽きるが、エンジンやチタン製の燃料タンクなど一部の耐熱部材は燃え残り、南太平洋に落下する見通し。

HTVに搭載された廃棄物は合計約1.6tだそうです。一部燃え尽きない部品については、こちらにある通り指定された海域へ安全に落下されるようになっています。

HTVに関するJAXA記者会見(その3) [大塚実の取材日記]

大塚さんもナイスレポを繰り出しておられます。

とりあえず今後のスケジュールだが、まずISSからの分離が10/31の01:05分頃(日本標準時)。ロボットアームでISSの下方12mにリリースされてから、01:32と02:15に2回の相対離脱マヌーバを打ち、5km下の円軌道にHTVを入れる。

しばらくはそのまま周回し、11/1の23:56に1回目の軌道離脱マヌーバを実施。続いて11/2の01:26に2回目、同日05:54に3回目のマヌーバを行い、この結果、同日06:26に再突入となる。再突入時の高度は120kmで、ニュージーランド東方沖に燃え残った部品が落下する予定だ。

軌道離脱マヌーバはこんな予定になっているらしい。

会見では、「日本から見られるのか?」という質問も出たが、佐々木氏によれば、「この周回だと沖縄あたりから見られるはず。HTVに太陽が当たって良く見えると思う」とのことだ。時間は正確なところは分からないが、上の図で赤線が終わるのが6:01頃、赤線の長さが7分程度ということから、大体は推測できるだろう。

さあみんな、沖縄行きの準備はいいか? 天気は悪そうだが気にするなっ!

そんな殺生なww