嫦娥3号の基本設計が終了 [月探査情報ステーションブログ]

中国の国防科学技術工業局月探査・宇宙開発センターと中国航天科技集団は13日、月探査衛星「嫦娥3号」の設計機試作に入るかどうか検討会を開催しました。検討の結果、試作機製作の審議に入ることになりました。中国航天網の報道を伝える形で、人民網日本語版が伝えています。

嫦娥3号は着陸、及びローバー探査を行う探査機のようです。本記事でも伝えられていますが、製作審議に入ったということは、嫦娥3号の設計がほぼ完成したと考えられます。

うむ、中国の月着陸機「嫦娥3号」はかなり具体的な進展を見せているようです。国が積極的にロードマップを示しているのは羨ましい話ですね。打ち上げは2012〜13年頃。ちなみに「嫦娥1号」の性能を向上させた「嫦娥2号」は11年頃らしい。

日本はといえば、いわゆる「かぐや2」による着陸ミッションの前に「SLIM」という小型着陸実証機を構想していて、これは2014年頃らしい。ただご存知の通り事業仕分けで衛星打ち上げ計画について予算縮減を言い渡されているため、これが遅れることはあっても早まることは期待できそうにない状況です。まあこれまでにもSELENE-Bの研究開発は一定の段階まで行なってますし、一応最近になって三菱電機三菱重工JAXAから技術検討の契約を取ってるみたいですけど、どうなりますかね。