衛星部品、米欧へ納入 IHIや富士電機 [日経]

日本の宇宙開発関連メーカーが、人工衛星用などの主要部品を米欧から相次いで受注した。IHIが米無人貨物輸送機の主エンジンを、富士電機ホールディングスは独衛星メーカーに高性能の省エネ半導体をそれぞれ納入する。無人輸送機など日本の宇宙開発が安定した実績を残し始めたことが追い風になっており、日本の関連メーカーでは輸出拡大に期待を高めている。

IHIが受注したのは、人工衛星が打ち上げ後、軌道上で自力で移動するために噴射するロケット「アポジエンジン」。子会社のIHIエアロスペース(IA、東京・江東)が、米衛星大手のオービタルサイエンス(バージニア州)から9基を受注、2月から出荷を始める。オービタル社は米航空宇宙局(NASA)向けに生産する無人貨物輸送機「シグナス」に取り付ける。受注額は数十億円とみられる。

以前三菱電機製の「PROX」を搭載することが決まったOSC社のISS輸送機「シグナス」にIHI製スラスタが載るそうです。BT-4のようですが、これは以前にもOSCから受注した実績があるので手堅いと思います。HTV2号機以降にも搭載されますし、日本でも「かぐや」などで実績があるお馴染みのシリーズ。