「きぼう」船外実験プラットフォーム利用ミッション全天X線監視装置(MAXI:マキシ)による観測データの公開開始について [JAXA]

一般提供が開始されたそうです。動画もあり。

今回公開するデータは、「MAXI」に搭載されている全天X線カメラのうち、「ガススリットカメラ」により得られた観測データを処理・較正したもので、全天X線画像に加え、個別の天体についての、X線画像やX線光度曲線(X線強度の変化)等です。これらのデータは観測後一日以内に処理・自動更新されます。これにより、MAXIの研究チームのメンバーだけでなく国内外の研究者に提供され、宇宙科学研究の発展が期待されます。現在は約100個の天体のデータが公開されていますが、今後、処理を進め、最終的には約1000個の天体に関して公開を行う予定です。
もう一つのX線カメラである「X線CCDスリットカメラ」による観測データの処理を進めており、個別天体のX線スペクトルの公開も開始する予定です。MAXIはX線天体の1日から数か月にわたるX線の強度変化を90分に1回の間隔で監視し、この時間の尺度で、クエーサーなどの銀河系外の活動天体を含む全天のX線天体をエネルギースペクトルも含めて系統的にモニターします。これは世界で初めての試みです。
また、データ公開に併せて、新天体発見システム(ノバサーチ)により、突発的な天体が発見された場合に、発生時間、位置、強度等のデータをまとめた「速報データ」の電子メール等による通知を開始します。これにより、運用中の他の天文衛星や地上の天文台などと連携して、MAXIの目的である突発天体の「多波長同時観測」の実現を目指します。(なお、速報データの電子メールによる通知を希望される方のために、ホームページ上で登録を受け付けています。)

公開サイトはこちら

JEM搭載全天X線監視装置(MAXI)の観測 [JAXA]

全天200天体を常時観測。各国からも引き合いが来ているそうです。