平成21年宇宙開発委員会(第30回) 議事録 [宇宙開発委員会]

中継衛星「こだま」の話。

【青江委員】 地上に何局使えれば、フルに落とせるのですか。

JAXA(成田)】 もともと二十幾つだったと思いますが。

JAXA(道浦)】 25局、前に試算したときは25局ぐらいだったと思います。

【青江委員】 そんなに要るの。

JAXA(成田)】 データ中継衛星のデータレートが278Mbpsでございますが、直接ダウンリンクするデータもその半分ぐらいでございますので、そういったところも効いてまいります。

【松尾委員長】 何でここにきてNASAなんですか。要するに、7年間運用されたわけで何かのバックアップがもし要るんだったら、大分前から要りそうな話なんですね。

JAXA(道浦)】 ずっと前から調整していたんですけれども。

【松尾委員長】 調整がやっと。

JAXA(道浦)】 はい。NASAがですね、ちょっといろいろと思惑か何かあったのかもしれないんですが、あまり進まなかったんですね。それで、最近、やはりALOSのデータの重要性が、世界的になってきていまして、話が進んだのだと思います。当然 NASAもTDRSの地上設備をつくらないとだめで、通常TDRSを使うと1分間に100万ぐらい払わないといけないのですが、我々はお金出さずに、無料でやるという交渉をしていました。それで、やっと去年の秋ぐらいに合意して、今、お互いに地上設備を作っているところです。NASAも、我々も。

「こだま」にトラブルがあった場合、NASAのTDRSでデータを下ろす交渉が纏まりつつあるそうです。それは良いんですが「こだま」後継機もそろそろどうでしょうか。