火星探査機フェニックス・マーズ・ランダーは甦らず [sorae.jp]

米航空宇宙局(NASA)は5月24日、今年1月から続けられてきた火星探査機「マーズ・オデッセイ」による「フェニックス・マーズ・ランダー」の生存確認作業を終え、フェニックスは生き返らなかったと発表した。

フェニックスは2008年5月25日に火星の北極地域に着陸し、土壌を採取して様々な分析を行った。当初の予定を2ヵ月上回る5ヶ月間の活動を行い、2008年11月2日に活動が停止した。しかし、火星が春を迎えると共に、太陽電池から電力が供給されると、フェニックスが再び信号を送信する可能性があったため、NASAは2010年1月から、マーズ・オデッセイを使用して、フェニックスからの信号の受信を続けた。

NASAによると、マーズ・オデッセイはこれまで、フェニックスの上空を計61回通過したが、信号を受信できなかったという。また、マーズ・リコナイサンス・オービタ(MRO)から撮影したこの画像からも分かるように、フェニックスの太陽電池にチリのような物質が積もり、着陸当初と比べると、全体的にかなり暗くなり、破損したとみられる。

あー… 確かにこれはもう物理的に大きく破損してしまってそうですね。お疲れさまでした。