<「羅老号」再打ち上げ>残骸回収、失敗原因究明本格化 [聯合]

韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ号」(KSLVー1)の再打ち上げが失敗したことを受け、政府は共同開発国ロシアと共同調査委員会を速やかに設置し、失敗原因を究明するとともに3回目打ち上げの論議を本格化する方針を明らかにした。

教育科学技術部は11日、済州の追跡所から回収したロケット1段目(下段)の飛行データを、現在ロシア側が分析していると伝えた。

また、この日、韓ロは第2回専門家会議を開き、技術的問題について引き続き協議することを決めた。第1回会議では、打ち上げ結果の分析に向けロシア専門家10人が韓国滞在を延長することを決定した。

一方、海軍は「羅老号」の残骸(ざんがい)が落ちたと推定される済州島南端の公海上で、「羅老号」と推定される残骸を回収しており、近く韓国航空宇宙研究院に引き渡す予定だ。

教育科学技術部の関係者は、残骸の追加回収はロシア側と協議して行う計画だと話している。

どうやら残骸の回収に着手しているようです。ただし1段目機体については契約上ロシアとの協議が必要で、また分析はタッチ出来ないらしい。

KSLV-1 原因究明へ [H2A/H2Bロケット打上げレポート]

2段目が早期燃焼を開始してしまったという可能性が示唆されています。

恐らく2秒後半の白い噴射のようなものが広がったのが最初の異常だと思います。では、これが「ロケットのどの部分の異常なのか?」ということになりますが、よく見るとこの白い噴射が出た段階で第1段エンジンの燃焼に伴うオレンジ色の光点は健在なんですね。そして少なくともその後1秒弱は第1段の燃焼に伴う光点が確認できます。

もし最初に第1段エンジン部分が壊れるような異常なら、オレンジ色の光点はもっと早くに消えていると思うんですが・・・。


1段目燃焼中のトラブルでしたが、言われてみるとこの説もだいぶ有り得る話ではないかと。というのもこの映像を高解像度でよく見ると、2〜3秒のあたりで小さく噴煙が出てその直後に大きく爆発のようなものが起きて何か小さなものが分裂していく様子が見て取れます。これがもしかしたら2段目機体である可能性も…。まあ、そこんとこは当局の調査結果待ちですが。