2010年7月15日 『はやぶさ2』プロジェクトは挑戦的か [SciencePortal]

はやぶさ」計画は、当初、米航空宇宙局(NASA)もあまりに野心的な構想に驚いたといわれる。その計画を実現し、かつ成功に導いた川口氏ならではの心意気を分かりやすく伝える言葉が対談記事には並んでいる。

では、「はやぶさ2」プロジェクトは、「はやぶさ」ほどの大きな関心と感動を内外の専門家や普通の国民から集められるだろうか。標的は「イトカワ」とは性格が異なるとはいえ同じ小惑星であり、往復の技術も「はやぶさで実証できた技術は継承し、ロバスト性、確実性、運用性を向上」させたものという。

はやぶさの後継機についても、挑戦心を失わないようにしたい」。川口氏は、毎日新聞の対談記事をそんな言葉で締めているのだが。

どうでしょう? 「はやぶさ」がここまで盛り上がったのはその七転び八起きで劇的なドラマ性も大きかったわけで(もちろんタッチダウン祭もかなり盛り上がって公式ブログは一晩で数千万アクセスを記録しましたが)、それを再び求める必要は無いでしょう。むしろより着実にミッションを遂行することが望ましいです。何が挑戦的かといってそれはもう工学とか理学とか気合とか色々あると思いますが、次回はどちらかというと理学でしょう。工学的なところでは「はやぶさ」で概ね実証されましたし、あるとすれば新規開発になるインパクター周りでしょうけど。川口先生が言ってるのは向上心とか根性とかそういう事じゃないですか?w