東北地方太平洋沖地震関連 2011.03.20

毎分3トン、1キロ先も送水…大阪市消防隊出動 [読売]

 福島第一原発の放水作業を支援するため、19日に派遣された大阪市消防局の緊急消防援助隊は、海や川の水を遠距離からくみ上げて送水する高い技術力を備える。

 隊員53人は全員志願者で、士気は盛んだという。

 原発火災では、市消防局は、放水用の水を供給する送水活動に従事する。市消防局が阪神大震災の神戸市長田区の大火で消火に当たった際、消火栓から水が出ず、消防車を中継してホースをつないで海から取水した。この教訓から、海や川からポンプとホースで毎分3トンを1キロ先に送水する遠距離大量送水システム「ドラゴンブースト」を独自開発。今回は3キロのホースを用意し、途中で消防車に接続して距離を延ばした。

午後9時半から6時間放水=大阪の2人も支援−東京消防庁 [時事]

大阪からも応援が駆け付けるようです! 頼んだ…!

アーム50m超、生コン圧送機で放水検討…東電 [読売]

 使用済み燃料一時貯蔵プールなどへの放水で、東京電力が投入を検討している長さ50メートル超のアームを持つドイツ社製の生コン圧送機は、高層ビルの建設現場などで主にコンクリートを流し込むために使われる。

 同様の圧送機を持つ三重県内の建設会社によると、旧ソ連チェルノブイリ原発事故の際に使われ、放射線量の低い場所からリモコンで遠隔操作することも可能だという。

三重からもなんか凄いのきた!

自衛隊 4号機への放水終わる [NHK]

自衛隊の消防車10台に、東京電力在日アメリカ軍から借り受けた消防車1台も加わり、あわせて11台の態勢で80トンの水を放水したということです。自衛隊はさらに午後6時20分ごろから午前中と同じ態勢で放水を行い、午後7時43分ごろ終了しました。防衛省によりますと、午前と午後の2回で放水した水はあわせて160トンで、原子炉の建屋の内部に届いているということです。

東京消防庁 3号機の放水終了 [NHK]

福島第一原子力発電所の3号機を冷却するため、東京消防庁が20日夜から再開していた連続放水は、6時間半にわたって行われ、午前4時前に終わりました。

燃料プール上は100度以下=1〜6号機、「水入っている状態」−防衛省 [時事]

 防衛省によると、温度測定は20日午後1時8分〜42分、CH47に搭載した赤外線温度測定装置(サーモグラフィー)で、1基当たり最大5回にわたり計測した。
 それによると、各基の最高温度は、1号機が58度、2号機が35度、4号機が42度、5号機が24度、6号機が25度。3号機については、格納容器の上は128度あったが、次に高温の使用済み核燃料プールの上は62度と、ほかと比べて極端に高温ではなかった。

連日続けられている放水作業の甲斐あって小康状態のようです。

福島第一原発は廃炉…枝野長官が見通し [読売]

 枝野官房長官は20日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故に関し、「客観的な状況として再び稼働させることが可能な状況であるのかないのか、はっきりしている」と述べ、事故が収束しても再稼働させることは難しく、廃炉にせざるを得ないとの考えを示した。

まあねえ。ただ5・6号機の状態は安定しているので生き残りそうですが。

第1原発の収用を検討 自衛隊の管理下でがれき除去 [産経]

 政府が、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原子力発電所自衛隊の管理下に置く検討に入ったことが19日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。同原発では電源の復旧が最大の課題となっているが、水素爆発で飛び散ったがれきが放水や復旧作業の障害となっているため、自衛隊にがれき除去作業を主導させるためだ。

 この措置の根拠となるのが災害対策基本法だ。同法では市町村長ら職権を行使できる者がその場にいない場合に限って、派遣を命ぜられた自衛官が災害の拡大を防止するため、他人の土地や物件を使用したり、収用したりすることができると規定されている。

 だが、東電側は管理権を奪われることになる収用措置に抵抗感を示している。自衛隊側も屋外での作業は被曝(ひばく)の恐れが増すため、隊員を投入することに対する懸念は強い。

陸自、戦車を原発のガレキ除去に投入へ [産経]

 陸上自衛隊は20日、福島第1原発の敷地内でのガレキ除去のため、74式戦車2両を投入することを決めた。車両前面に「排土板」というブルドーザーのような鉄板を付けてガレキを除く。

 戦車は、陸自の通常の施設科部隊(工兵部隊)が用いるブルドーザーとは異なり、装甲で覆われているため放射線に対する防護能力が高いと判断した。

まあここは任せた方がよさそう。危険が高い上に慣れない作業を本当によくやってくれています。

放水継続 外部電源の復旧進む [NHK]

一方、放水と並行して行われている外部電源の復旧作業については、最も進んでいる1号機と2号機で、20日午後3時46分に、2号機にある両方の施設に電気を送るための配電盤まで電気が供給されました。現在、機器の点検が進められていて、問題がないことが確認されれば実際に電気を流すということで、まずは発電所の中枢の中央制御室まで電気を通したいとしています。東京電力によりますと、中央制御室に電気が通れば、今は十分に得られていない原子炉の状態を示すデータや、さまざまな機器の動作状況などが把握できるようになり、復旧に向けた有効な対策の検討が進むことが期待されるということです。東京電力では、3号機から6号機についても電源の復旧を急ぐことにしています。

福島第一 5号機に続き6号機も「冷温停止」 [ANN]

 保安院によると、6号機については午後7時27分に「冷温停止」したとしています。5号機に関しては午後3時46分に「冷温停止」が確認されていて、一時、水温の上昇が確認された5号機、6号機、いずれの使用済み核燃料の貯蔵用プールについても現在は30度台で安定しているとしています。保安院は今後、現在作業中の外部電源の接続が完了すれば、より安定した状態になるとしています。

放水の合間を縫って電源復旧作業が引き続き進められているようです。5・6号機は大きなダメージではないので復旧の目処が立ちそうですね。

岩手・大槌町長、遺体でみつかる 災害対策会議中に津波 [朝日]

 11日の東日本大震災による津波に巻き込まれて行方不明になっていた岩手県大槌町の加藤宏暉(こうき)町長(69)が、遺体で見つかっていたことが20日、わかった。

 県によると、加藤町長の遺体は19日午後、大槌町役場から直線で約500メートル離れた国道45号バイパス付近で自衛隊員が見つけた。町内の遺体安置所に運ばれ、東梅(とうばい)政昭副町長らが確認したという。加藤町長は地震発生後、役場庁舎の外にテントを張って災害対策会議をしていたところ、津波に巻き込まれた。

 町職員も震災後、35人が行方不明になり、これまでに4人の遺体が確認された。

南無…。

9日ぶり救助 屋根から決死の救助要請 孫が救った祖母の命 宮城県石巻市 [産経]

うおお、よく生き残りましたね! 連日強い冷え込みでしたが、室内が比較的堅牢性を保っていたのと食料が確保できていたのが大きかったようです。