観測衛星打ち上げ前倒しを 現行機は原発十分に見えず [日経]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)の立川敬二理事長は14日に記者会見し、地球観測衛星「だいち」後継機について、2013〜15年とされる打ち上げ時期を前倒ししたいとの考えを示した。近く文部科学省に要請するという。

 JAXAは被災地の衛星画像を提供しているが、画質が悪く、東京電力福島第1原発の状況把握などには事実上使えず、外国機関のデータに頼っているのが実情。

 現在のだいちは06年に打ち上げた。今年1月には衛星の設計寿命を迎えており、いつ故障してもおかしくない状況にあるという。

まあ現行機は原発事故を想定したりなどしてませんしね…。一度に広域の観測画像を撮れるので災害前後の被災状況や地殻変動を検出するのに使われています。現状では特に故障などはしていませんが、1機に光学とレーダーを搭載していることで故障リスクは高いというのはありますね。2号は2013年、3号は2014年を予定してますが今からどれだけ前倒しできるんでしょう。
ちなみに「だいち(ALOS)」の性能は光学はPRISM(可視・立体視)が分解能2.5m・AVNIR-2(マルチバンド・近赤外)が10m・PALSAR(レーダー)が10m。SAR専用のALOS-2は「だいち」PRISMに匹敵する1〜3m、光学専用のALOS-3は可視80cm・マルチバンドが5mに向上します。