JAXA、地球観測衛星「だいち」後継機の打ち上げを1年前倒しへ [朝日]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)は14日、宇宙から地球災害を監視する地球観測衛星「だいち」の後継機の打ち上げを前倒しする方針を固めた。東日本大震災を受け、災害時により詳細な衛星画像を役立てるのが狙い。近く文部科学省に後継機開発計画について前倒しを要求する。後継機は現在、2013年度と15年度に打ち上げる計画だが、実現すれば、それぞれ1年程度打ち上げが早まる見通し。

 立川敬二理事長が同日開いた定例会見で明らかにした。06年から運用するだいちはレーダーと光学センサー2種を載せ、レーダー分解能10メートル。今回の震災を受け、文科省をはじめ、国土交通省農林水産省などに約70種の撮影した解析画像を提供している。ただ、観測データの取得は1基なので3―4日で1回程度と限られ、通常、国内では観測開始からデータをとるまで5時間、処理に1時間かかる。後継機は2号機がレーダー(分解能3メートル)を、3号機が光学センサー(解像度0・8メートル、現行は2・5メートル)を載せ精度を上げ、処理時間も現行の半分の30分程度に短くする。

どうやら今からだと1年前倒しが可能だそうです。ただALOS-3は仕分けの影響か現時点で2015年ということになってるんですね。出来ればレーダーと光学を対で運用したいところですが。