東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.20

「津波は3メートル」…その後放送できず被害拡大 釜石 [朝日]

 3月11日、気象庁地震発生3分後の午後2時49分に大津波警報を発令し、1分後に岩手県には高さ3メートルの津波が来ると予想した。これを受け、岩手県釜石市は午後2時50分と同52分に「高いところで3メートル程度の津波が予想されます。海岸付近の方は直ちに近くの高台か避難場所に避難するよう指示します」と市内96カ所のスピーカーで放送した。

 気象庁津波予想を、午後3時14分に6メートルと切り替え、同31分に10メートル以上とした。しかし、市は停電で気象庁情報を伝えるメールを県から受け取ることができなくなっていた。この間、避難を指示する放送を6回繰り返した。

 その結果、市民の中には「津波は3メートル」と思い込み、2階に避難すれば大丈夫と判断した人が多かった。実際には、釜石港には約9メートルの津波が押し寄せたとみられている。

震源がばらけたせいで最初マグニチュードの算出とかが小さく出たんですよね。その後計算を繰り返して逐次予想を更新していきましたけど、このケースではその前に停電で情報がシャットダウンされてしまったということのようです。

三陸の銘菓「かもめの玉子」製造再開 [読売]

 製造元の「さいとう製菓」(岩手県大船渡市)は、本社が津波に直撃され、高台にある同市赤崎町の工場も地震で設備が破損。一部の商品は7日から製造を再開したが、主力商品の「かもめの玉子」は、原材料の鶏卵を安定的に確保する見通しが立たないことなどから、製造ラインは止まったままだった。

おお! これで買える!

「誤報に惑わされないで」タレントのダニエル・カールさん [産経]

 この日、原発事故がレベル7に引き上げられたことをうけ、海外メディアも一斉に報道。現段階では放射能の放出量は福島が大幅に少なく、IAEAも「福島の事故とチェルノブイリは全く違う」との見解を示したが、「同じ」と決めつける認識が広まっていた。

 一部海外メディアの行き過ぎた報道はこれだけではない。ダニエルさんによると、「安全」を訴える原子力の専門家に対し、テレビキャスターがばかにするような態度をとっていたり、花粉症でマスク姿の日本人の写真を出して「放射能汚染が深刻」と報じているものもあったという。

先日この人テレビで見ました。レンタカーで現地に乗り込もうかと思ったけど、奥さんに英語での情報発信を勧められたとか。

被災地でアスベスト飛散、撤去作業で増える恐れ [読売]

多くの建物が破壊されましたし、これも怖いですよね。

水中探査ロボで遺体を捜索…宮城・南三陸町など [読売]

こういうところにも災害ロボットが。

福島原発に新型ロボ投入へ 建屋内のがれき除去 [日経]

 東京電力20日、福島第1原子力発電所の原子炉建屋内を詳しく調査するため、がれきを除去する新型ロボットを投入する方針を固めた。遠隔操作で、最大100キログラムを持ち上げることができる。既に放射線量の測定に投入したロボットの進行ルートを確保する。調査用ロボットも現在の2台から6台に増やす。調査範囲を現在の1階から地下や2階にも広げる。原子炉近くの実態把握を急ぎ、復旧作業の戦略作りに生かす。

大きさ1m程度なのに凄いパワーがありますね。カメラが曇る2号機では当面除湿を進めるそうです。

福島原発 水棺 1号機で着手 [東京新聞]

 東電が十七日に発表した事故の収束に向けた工程表では、1号機は第一段階として三カ月後までに水棺を完了し、原子炉を安定的に冷却させる。その後の三〜六カ月で原子炉を一〇〇度未満の「冷温停止状態」にする計画だ。

 1号機は格納容器の圧力が2、3号機より高く、東電は気密性が比較的保たれているとみて容器内への窒素注入を七日から開始。二十日朝までに八千五百立方メートルを注入した。当初の予定では六千立方メートルを入れた時点で容器内圧力が約一気圧上がると想定したが、実際には〇・四気圧ほどの上昇にとどまり、その後低下している。東電や経済産業省原子力安全・保安院は、容器が冷えて容器内の水蒸気が収縮していることが原因とする一方、「どこからか空気が抜けている」ともみている。

 水棺による注水量は不明だが、関係者によると水漏れはほとんど確認されていない。燃料棒の上端部まで格納容器内の水位を上げる方針。ただ、水位が上がると空気が抜けている部分から水が漏れ出す可能性もあり、容器の状態を監視している。水素はほぼ抜けたとみられるが、安全のため当分の間、窒素注入は続ける。

1号機では早速開始されているようです。あの容積を満たすとなるとかなりの量ですね。今のところほとんど水は漏れていないそうですが、ダメージがあると思われる他の炉の場合は格納容器の強度が問題です。