「長寿」火星探査車、復活断念=14カ月交信途絶える−NASA [時事]

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は24日、14カ月間にわたり交信が途絶えている火星小型探査車「スピリット(精神)」の復活を断念する方針を決めた。スピリットは2004年1月に火星に着陸。当初予定の90日間を大幅に上回る期間活動した「長寿」の探査車として知られていた。
 NASAによると、6輪車のスピリットは火星の写真撮影や土壌採取で活躍したが、クレーターの砂地で身動きできなくなり、昨年3月22日を最後に交信できなくなった。太陽電池パネルもちりが積もり機能していないとみられる。
 火星の冬が明けるのを待って回復を期待したが交信できず、NASAは「寒さも探査車の重要な機器に影響を与えたのだろう。交信できる可能性は極めて少ない」としている。火星の気温は低く、極地方では零下100度以下になる。

轍に嵌まって身動きが取れなくなり、その姿勢だと角度的に発電量が得られなくなるという状態でしたが、長期間にわたり交信が途絶えていることもあり運用を終了することになったようです。長い間お疲れ様でした。ちなみに「オポチュニティ」はまだ健在です。