東北地方太平洋沖地震関連 2011.06.16

東海3連動地震、名古屋中心部も浸水 名大准教授ら調査 [朝日]

 東海・東南海・南海の3連動地震が起き、堤防が決壊した場合、津波や河川の氾濫(はんらん)で名古屋市の中心部に至る広い地域で浸水被害が出る可能性があることが、名古屋大大学院工学研究科の川崎浩司准教授(海岸工学)らの研究で分かった。

中京圏の中核というのもありますが、個人的には三菱重工の飛島工場があるのが気になります。

福島第1原発:セシウム、汚染水浄化システム試運転で減少 [毎日]

 システムは米キュリオン社のセシウム吸着装置や仏アレバ社の除染装置などを組み合わせたもの。試運転で低レベル汚染水を処理した結果、1立方センチ当たり2600〜2800ベクレルだった放射性セシウムを0.013ベクレル程度に減少させることができた。各社の装置を単体で試運転した時の減少量は、米社装置で2900分の1〜3300分の1、仏社装置では1万7000分の1〜1万8000分の1だった。

 また、16日のシステムの試運転中にキュリオン社のセシウム吸着装置のポンプ1台に水のにじみが見つかり、常設の予備ポンプに切り替えて運転を継続した。試運転や17日の本格稼働に影響はないという。

水漏れなどのトラブルはありましたが、これはかなり使えそうですね。

原子炉建屋にカバー設置へ 福島第一、9月末までに [朝日]

 カバーの大きさは縦47メートル、横42メートル、高さ54メートル。ポリエステル繊維に樹脂を塗ったパネルを鉄骨の骨組みにはめる構造だ。あくまで仮設のもので、数年後には建屋全体をコンクリートの建屋で覆うことにしている。カバーでどのくらい放射性物質が減らせるかは、これから評価するという。

 作業員の被曝(ひばく)を減らす目的で作業現場に人が立ち入らずに作業するため、クレーンによる遠隔操作で組み立てる。

ビル建築現場の足場みたいな感じですね。実際は鉄骨製でかなり頑強のようですが。

関西電力が融通打診、夏に余力ある中国電力に [読売]

 中国電は今夏の電力需要のピーク時でも、他電力に37〜55万キロ・ワットを融通できるとする見通しを8日に発表している。関電の今夏の供給力は、定期検査中の原子力発電所が再稼働しなければ、2938万キロ・ワットとなり、最大電力需要に対し200万キロ・ワットの不足に陥る。安定供給に必要な供給余力を確保するには計340万キロ・ワットの節電が必要となるとしている。

 このため、関電は15%の節電を要請すると共に、供給力を上積みするため、他の電力会社からの融通を求める方針も示していた。ただ、中国電には東京電力中部電力からも融通の依頼があり、関電が融通を受けられるかは不透明だ。

融通する側からされる側になっちゃいましたな。

地熱発電:国立公園の外から「斜め掘り」 十和田八幡平 [毎日]

 三菱マテリアルは7月、十和田八幡平国立公園から0.5キロ離れた澄川(すみかわ)地熱発電所(秋田県鹿角市)から掘削を開始。地下2.4キロの地点まで井戸を斜めに掘り進め、年内に約0.5万キロワット分の蒸気が生産できる。蒸気を利用した発電は東北電力が行う。同発電所は現在約3.5万キロワット分の発電能力を持つ。ほぼ真下の地熱資源を利用しているが、国立公園直下の方が、より高温で発電に適した蒸気が得られるという。

 自然公園の地熱資源は政府が1972年、景観保護などを理由に「(すでに)発電所がある6地点以外は、新規開発を推進しない」と通達を出し、活用を制限してきた。しかし、10年6月、再生可能エネルギーを有効活用するため、規制を見直す方針を閣議決定。斜め掘りは地表の自然景観に配慮しているとして、環境省も許可に動き始めた。東北電力秋田県湯沢市の上(うえ)の岱(たい)地熱発電所で同様の許可を取得している。

これは「斜め下」の発想ですね。地熱発電コスパの問題を解決すれば有望な次世代エネルギーであります。何気に日本メーカーはこれの技術をかなり持ってますしね。

トヨタ社長「日本で物づくり、限界超えた」 [読売]

トヨタ本体もまあ国内分はそうかもしれませんが、特に下請けにあたる中小企業がかなり厳しいでしょうね。