中国 宇宙ステーションのひな型打ち上げ、軌道投入成功 [朝日]

 中国政府は29日夜、独自開発を進める宇宙ステーションのひな型「天宮1号」を打ち上げ、予定した軌道に乗せることに成功した。宇宙船とのドッキング技術を確立し、2020年前後には飛行士が長期滞在できる本格的な有人宇宙ステーションの完成を目指す。米ロに次ぐ宇宙開発の突破口にする戦略だ。


打ち上げ成功。ネット中継で見ていましたが、ナイトロンチでしかもいい天気だったのでブースター分離などもしっかり見えてとても綺麗でした。ただ混雑の影響でカクカク気味でしたがw 胡錦濤主席や温家宝首相も現場に顔を出して、国としての力の入れようの違いを感じました。日本も気を引き締めねば。

新型運搬ロケット「長征2号F」の特徴 [人民網]

 「天宮1号」打ち上げ用ロケットが外観上で最も大きく変わった点は、「整流カバー」だ。整流カバーはロケットの先端に装備され、「ロケットの王冠」と呼ばれている。ロケット打ち上げ前には、地上で宇宙船や衛星を保護し、これらの温度、湿度、清潔さを一定に保つ役目を果たし、ロケットが打ち上げられ、大気圏を突破する際には、宇宙船や衛星が空気抵抗や熱による損傷を受けないよう守る。

有人仕様との違いもありますが、天宮1号は全長10mとHTV「こうのとり」を細長くしたような感じの大きさです。重量は8.5トンと軽めですがフェアリングの開発は重要ですよね。

中国、「神舟8号」の打ち上げは11月1日 [sorae.jp]

酒泉衛星発射センターの崔吉俊(Cui Ji-jun)センター長は9月26日、「天宮1号」とドッキングするための無人宇宙船「神舟8号」の打ち上げについて、11月1日頃の予定だと述べた。

中国有人宇宙プロジェクトによると、「神舟8号」を打ち上げるための長征2Fロケットは既に酒泉衛星発射センターに運ばれており、現在打ち上げに向けての準備作業が進められている。9月29日に「天宮1号」を打ち上げた後に「神舟8号」も打ち上げ、11月下旬までに最初のドッキング試験を行う予定だという。

神舟は中国の有人宇宙船だが、「神舟8号」は初のドッキング試験とあって、改良が加えられており、遠隔操作による「天宮1号」への無人ドッキングを試みる予定だ。

そして今回の天宮1号にドッキングする無人神舟8号は1か月後の打ち上げ。矢継ぎ早ですね。

天宮1号 中国で最も寿命が長い低空軌宇宙船 [人民網]

 天宮1号は、実験室と動力資源室のキャビン2室で構成されており、全長10.4メートル、客室の最大直径3.35メートル、重さ8.5トン、軌道での作業寿命は2年間。実験室は、2、3人の乗組員を収容可能、先端に自動ドッキングのためのドッキング装置が取り付けられている。動力資源室には、宇宙ステーションに動力エネルギーを供給する資源が搭載されている。

 天宮1号が任務を遂行するためのバックアップ体制として、データ中継衛星「天鏈1号」、16カ所の国内外陸域観測制御ステーション、宇宙開発測量船「遠望号」、北京航天飛行控制中心(北京宇宙飛行コントロールセンター)、西安衛星測控中心(西安観測コントロールセンター)で構成された陸・海・宇宙空間観測制御ネットワークが、測量・制御・通信各分野でのサポートを行う。

中国:宇宙ステーションの無人実験機「天宮1号」打ち上げ [毎日]

 また、今回の「天宮1号」の後続として「天宮2号」「天宮3号」も15年までに打ち上げる予定だ。

基本的に今回のはドッキング練習機という扱いなんでしょうかね。