日本、ベトナム衛星受注 NECやIHI系が参加 円借款500億円を活用 [日経]

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 日本政府はベトナム向けに約500億円の円借款を供与し、ベトナム政府によるレーダー式観測衛星2基の調達、管制システムやデータ解析装置を備えた地上施設の建設、人材の育成などを包括支援する。31日に第1弾分の円借款供与契約(72億円分)を締結する。

 ベトナムに輸出する小型衛星は洪水などの災害監視、森林や農地の調査などに利用できる観測衛星。500キログラム程度と軽く、昼夜を問わず観測できる。1基目はNECが製造し、2基目についてはNECが製造を監修して組み立てなどをベトナム側に任せる予定だ。同社が観測衛星を海外から受注するのは初めて。

 衛星打ち上げはIHI子会社のIHIエアロスペースなどが開発中の「イプシロンロケット」の活用を検討している。小型衛星の採用で打ち上げ費用を抑えられる。

 ベトナム政府は17年と20年に衛星を打ち上げる予定だ。商社などを含めて3〜4社が連携して売り込む見通し。ベトナム側が日本企業の技術を使ったシステム構築を希望しているため、国際競争入札は実施しない。円借款は日本企業の受注を前提とした事実上の「ひも付き型」となる。

イプシロンいいですねえ。産業育成を目的としているためか打ち上げはちょっと先のようですが。