日本主導で 超小型衛星開発−東大が構想、20年までに 世界100カ国ネット化 [日刊工業新聞]

 2020 年までに世界 100 カ国で、大学生や中小企業が超小型衛星の研究開発などに参加できる、日本主導のネットワークをつくる― 。東京大学中須賀真一教授らが大型衛星の 100 分の 1 程度の重さ 50 キログラム以下の超小型衛星の普及を目指して、こんな構想を明らかにした。日本の超小型衛星技術を国際的に広めることで、宇宙開発の新たな利用を促すのが狙いだ。

 構想では (1) 大学・高専の宇宙活動を支援する日本の NPO 法人 UNISEC のような大学連合を各国につくり、国際的な組織にして宇宙工学教育を広める (2) 日本主導でリソースを投入し、宇宙先進国や新興国との協力体制を築く (3) 国際連合との協力で超小型衛星のコミュニティーに参加する国を増やす― などが柱。

 超小型衛星は大型衛星と比べて軽量。開発費は 100 分の 1 程度の数億円と安く、開発期間も同半分以下の 2 年程度ですむ。このため、学生や中小企業、個人などが開発に参加しやすく、産業の国際競争力の強化につながると期待されている。

日本発のブレイクスルーに繋がると面白いですね。