「月はまだ活動している」 - NASAの宇宙探査機が月の地質活動をとらえる [マイナビ]

この現象を引き起こした地質活動は過去5000万年以内に起こったと科学者は見ており、月の年齢(45億年)からすると最近の出来事といえる。

これらの線状のくぼみは地溝と呼ばれ、月の外殻が引っ張られて裂け、二つの断層の間に落ちてできるものである。断崖の大きさから、月面と中心部が収縮した距離はおよそ90メートルと見積もられており、月面ではこのような地溝が複数発見されている。

今回発見された中で最も大きい地溝の幅は500メートルほど。ルナー・リコネサンス・オービターのカメラの立体画像から作成された地形では、地溝の深さが約20メートルであることを示唆している。

今回の地溝発見は、収縮しながらも外殻が引っ張られて分離するという矛盾した証拠を示すものであり、NASAは「予想外の発見」と位置づけている。また、月がまだ活動していることを示すものとされ、今後探査範囲が広がることで、月の地質構造的特徴に関するより詳細な全体像が把握できるようになるという。

5000万年ってかなり新しいですよね。