極微の宇宙塵衝突?イトカワの微粒子に多数の穴 [読売]

先日報道されていた論文が今日掲載されたようです。

 研究チームは、直径40〜110マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ・メートル)のイトカワ微粒子5個を観察。その結果、表面に直径0・1〜0・2マイクロ・メートルの小さな穴が多数見つかった。穴の周囲は盛り上がっており、直径0・01マイクロ・メートル前後の宇宙塵が秒速40キロ・メートル以上の高速で衝突したとみられる。

秒速40kmというのはほぼ地球軌道近辺の公転速度に近いですね。となると衝突した宇宙塵は彗星由来などでしょうか…? 当然このような宇宙塵は地球にも降ってきていますが、大気圏突入時に蒸発するかあるいはゆっくり減速して降り積もるかのどちらかだと思うので、このようなマイクロメートルクレーターは宇宙空間特有です。小惑星由来の隕石にも当然このような微少クレーターはあるでしょうが、表面が焼け焦げた上に風化しますしね。アポロ計画で回収された月の石にも同様の微少クレーターが確認されていますが、それよりも更に一桁細かいものということで、微粒子侮れませんね。