H-IIA21号機打ち上げ関連

■H-IIAロケット21号機による第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）および韓国多目的実用衛星3号機（KOMPSAT-3）の打上げ結果について [JAXA]

ロケットは正常に飛行し、打上げ後約16分3秒にKOMPSAT-3を、約22分59秒に「しずく」を分離したことを確認しました。また、小型副衛星（SDS-4、鳳龍弐号）に対しても計画通り分離信号を送出したことを確認しました。

■小型実証衛星4型（SDS-4）の飛行状況について [JAXA]

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、平成24年5月18日午前1時39分（日本標準時）に、H-IIAロケット21号機により第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）と相乗りで打ち上げた小型実証衛星4型（SDS-4）について、衛星から受信したデータにより、ロケットから分離したことが確認されました。
　現在、衛星の状態は正常です。

■第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）の太陽電池パドル展開画像及び軌道計算結果について [JAXA]

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）の太陽電池パドルがオーストラリア上空付近において正常に展開したことを撮像した画像により確認しました。
　トロール局（※）で取得した展開画像を別添に示します。
　また、第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）の軌道計算を行った結果、以下の表に示すとおり、所定の軌道に投入されていることを確認しました。

■第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）のAMSR2アンテナ展開画像について [JAXA]

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）搭載の高性能マイクロ波放射計2（AMSR2）（※）のアンテナが展開したことを勝浦局で取得した画像により確認しました。

■第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）のクリティカル運用期間の終了について [JAXA]

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）の所定の軌道への投入及び高性能マイクロ波放射計2（AMSR2）初期ランアップ（※1）が完了し、重要なイベントが正常に終了したことから、クリティカル運用期間を終了致します。
　現在、衛星の状態は正常です。
　今後、第一期水循環変動観測衛星「しずく」（GCOM-W1）の観測軌道となる「A-Train（※2）軌道」への投入を約45日かけて行うと共に、初期機能確認（※3）を約3ヶ月間行う予定です。

■鳳龍打ち上げ!!電波受信 [九工大衛星開発プロジェクトBlog]

■『아리랑 3호』, 성공리에 발사（「アリラン3号」成功裏に打ち上げ） [KARI]

아리랑 3호는 발사 후 약 16분 뒤 로켓과 최종적으로 분리된 뒤 오전 2시 18분과 3시 7분에 남극 트롤(Troll) 지상국 및 노르웨이 스발바드(Svalbard) 지상국과 각각 교신되었다.발사 후 1시간 40분 뒤인 18일 3시 18분 경 대전 한국항공우주연구원 내 위치한 국내 지상국과의 첫 교신을 통해 태양전지판이 정상적으로 전개되고 위성체의 전반적인 상태가 양호한 것을 최종 확인하였다.
（アリラン3号は打ち上げ約16分後にロケットと最終的に分離された後、午前2時18分3時07分に南極トロール（Troll）の地上局とノルウェーのスバルバード（Svalbard）地上局とそれぞれ交信した。発射1時間40分後の18日午前3時18分頃大田韓国航空宇宙研究院内にある国内の地上局との初交信を介して太陽電池パネルが正常に展開されて衛星体の全体的な状態が良好なことを最終確認した。）

全ての衛星が順調に飛行しているようです！　「しずく」は既にAMSR-2を展開し4rpmで初期ランアップ。SDS-4と鳳龍2号それぞれ健全性を確認。KOMPSAT-3も先方の運用局にて正常にシーケンスが作動していることを確認したようです。めでたい！

打ち上げ関連公式動画

Liftoff / H-IIAロケット21号機　リフトオフ

SRB-A jettison / H-IIAロケット21号機　SRB-A分離

Upper fairing jettison / H-IIAロケット21号機　上部フェアリング分離

1st and 2nd stages separation / H-IIAロケット21号機　第1段第2段ロケット分離

KOMPSAT-3 separation / H-IIAロケット21号機　KOMPSAT-3分離

Lower fairing jettison / H-IIAロケット21号機　下部フェアリング分離

SHIZUKU separation / H-IIAロケット21号機　しずく分離

SDS-4 separation / H-IIAロケット21号機　SDS-4分離

RCC (Range Control Center) / しずく分離後のRCCの様子

HORYU-2 separation / H-IIAロケット21号機　鳳龍弐号分離

全てのシーケンスの動画が公開されています。素晴らしい！

■ミッション写真・動画 [JAXA]

こちらには超でかい解像度の写真もアップされています。

■No.1577 :打ち上げ後経過記者会見 [宇宙作家クラブニュース掲示板]

今回も柴田さんが現地レポしてくださっています。あと初参加のたまきひさおさんによるスケッチが力作過ぎる！

金院長：仕事着で来たことをお許し願いたい。今回のアリラン３号の打ち上げはH-IIAの優秀な力があって出来た。２時間前に韓国の管制で交信に成功している。初期のデータ解析によると、計画通りであった。約３ヶ月前からＫＡＲＩの研究員が種子島で作業を行っていたが、国が違えば言葉も違い大変な事もあったが、種子島の温かい歓迎で忘れさせてくれました。今回のH-IIAによる衛星打ち上げによって日韓の協力の始発点になることを信じる。
ＮＨＫ：日本は初めて打ち上げ輸送サービスを行ったが、ＫＡＲＩは日本のサービスに満足できたか。
金：成功により非常に満足した。
ＮＨＫ：ＫＡＲＩはこれまでアメリカやロシアを利用していたが、日本はどう感じるか。
金：私は行ったことが無いのではっきりは言えないが、時差、文化、食べ物の違いがスタッフに負担をかけている。その面からすると、日本は近くて文化や食べ物が似ているので問題が無かった。

西日本新聞：種子島のホスピタリティについてはどうだったか。
崔：私は長く滞在せず合計で１ヶ月程だったが、島民の方はとても親切であった。これは私だけにではなく、我々全員にであった。私は南種子に滞在したが、小さい町であっても不便さは無かった。皆さんとても親切であった。

種子島は離島ではありますが、受け入れ態勢には満足されたようです。現地ではだいぶ力入れてましたしね。

ＮＨＫ：今後も日本のロケットを利用したいか。
金：今回、日本が公開入札で最も低価格であった。低価格で高性能が維持できるなら今後も利用したい。

ここはまったくその通りですね。他より高ければ他に流れるのが市場の原理であります。そこにインフラの整備などの付加価値を付けていきたいところですね。

韓国メディア：韓国経済新聞：韓国は民間事業が宇宙事業に収益の問題で参加できていない。三菱重工業は宇宙関連で昨年どんな収益があったか。それは採算がとれるのか、また続ける意義があるのか。
大宮：収益は開示をしていない。売り上げは４００〜５００億円の間。赤字ではないが利益率が高い訳でもない。ロケットを打ち上げるのは多くの要素のインテグレーションと、個別の技術が必要。三菱だけでなく関係する企業・機関にも波及できる。技術立国日本という点を世界に示すことができる。この二点をもって継続的に取り組んでいきたい。

現状でも赤字では無いんですね。

読売新聞：韓国からの交通手段と時間は。
崔：ソウルから鹿児島まで飛行機で１時間２０分ほど、そこから種子島まで飛行機で４０分ほど。私はバス旅行が好きだが、種子島空港からホテルまで殆ど誰も乗っておらず、貸し切り状態のようで申し訳ないほどだった。正確な時間に停留所に着いたのが印象的であった。フェリーも使ったが、時間はかかるがこれも便利だった。（※高速船？）

そんなもんなんですね。この所要時間は自分が大阪から種子島に行くのと大差ないです。

ＮＶＳ：Ａ−Ｔｒａｉｎ投入の精度で、どれくらいだったか
二村：衛星側の評価を待つところだが、ロケット系としては殆どどんぴしゃであった。

読売新聞：軌道投入精度について、どういったものかもう少し詳しく説明していただきたい。
二村：例えば７０００キロに対して１０キロ程度。軌道の傾き９０度に対して０．１〜０．２度という精度が要求されるが、これの誤差が殆ど無かったようなもの。

朝日新聞：ＳＤＳ−４と鳳龍２号の状態をお聞きしたい。
平子：ＳＤＳ−４は発生電力等、順調である。
冨田：鳳龍２号は受信電波を解析中。衛星の周波数が若干ずれていたので時間がかかっている。
西日本新聞：電波を受信した時の感想は。
冨田：電波の解析はできていないが、音（信号）を確認してほっとした。
ＮＶＳ：ＳＤＳ−４はパネルが展開し三軸制御に移っているのか。
平子：まだ三軸制御までいっていない。機器をチェックした後、実験に入るのは一月後くらい。