ドコモ衛星携帯に予想外の“待った” 電波望遠鏡めぐり国立天文台と調整難航 [ITmedia]

えっ?

 ドコモは、インマルサットが2010年に提供を始めた衛星携帯電話サービス「アイサットフォン・プロ」を国内販売する。当初はインマルサットとの契約元であるJSATモバイルコミュニケーションズが、6月中にも総務省から事業免許を取得してサービスを開始する計画だった。

 しかし、電波望遠鏡で同じ周波数帯を利用する国立天文台との調整が予想外に手間取り、総務省は7月に入っても免許を与えていない。

 電波望遠鏡は、宇宙から届く微弱な電波群を直径数十メートルの電波望遠鏡に集めて解析。可視光線では不可能な宇宙の姿を写し出す。携帯電話などの強力な電波が混入すると解析作業に障害を起こしたり、装置が破壊される可能性がある。

 国内には電波望遠鏡を備えた観測所が約20カ所ある。国立天文台によると、アイサットフォン・プロの周波数帯との干渉が問題になるのは国立天文台野辺山宇宙電波観測所(長野県)、宇宙航空研究機構・臼田宇宙空間観測所(同)、情報通信研究機構・鹿島宇宙技術センター(茨城県)の3カ所。

 総務省国立天文台などが5月に開いた調整協議で、電波望遠鏡の周囲の端末使用制限などについて調整を試みたが、通信事業者が干渉の検証作業を実施することになった。

うわー、そんな事あるんだ…。っていうかこの携帯の周波数、天文分野で昔から使用されてる帯域なわけですし最初からもうちょっとどうにかならなかったもんですかね。もちろん移動体衛星通信は重要なサービスですけど。使い勝手の良い帯域だったりするんでしょうか。