衛星打ち上げロケット、発射わずか５人で（ルポ迫真） [日経]

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　この日から１年を超える究明作業が始まった。30〜40人の仲間と午前２時すぎまで原因と対策を探る日々。木内は必死だった。「我々があきらめたらＨ２Ａは二度と上がらなくなる」

　官邸にも呼び出され釈明に追われた。Ｈ２Ａは飛行姿勢を保つためのノズルの制御システムを油圧から電動に変え、固体ブースターの製造コストを６割削減した。一方、燃焼圧力は一気に２倍にしたが、限られた予算と時間の中で実証試験も十分とはいえなかった。「私を含め失敗を知らない世代だった。設計技術への過信があった」

　そんな経験を踏まえてイプシロンの開発は進む。「失敗は確かに怖い。だがその怖さを乗り越え、挑戦しなければ海外勢には勝てない」

イプシロンはSRB-Aを転用しますが、アビオニクス系は大幅に一新されるんですよね。H-IIAなどにも水平展開されることが期待されますし、是非とも成功して欲しいと思います。