「はやぶさ2」より優先された準天頂衛星「みちびき」 とは何か? [ASCII]

見出しがトバしてますが、中身は普通に準天頂衛星システムに関する記事。

 そして日本の現在の方向性としては「まず4機を打ち上げる」という形になったようだ。検討を重ねたのが、宇宙戦略本部に設置された「準天頂衛星推進ワーキンググループ」だ。東京大学の柴崎亮介教授、前出の鈴木教授ら有識者が参加しているWGでは、「今のところ、GPSが止まる可能性はそこまで高くないので、GPSに依存しつつ精度を高める4機体制でいい。これが本当に危なくなったら、あと3機の静止衛星を追加すれば自律的測位が可能になり、備えの2段構えにできる」という結論に達したという。まずは準天頂衛星4機、という決定には、こうした議論の結果もあってのものだった。

 その2号機目以降だが、衛星の開発と打ち上げはこれから。この7月には「研究開発中心から利用へ」という国の宇宙政策の基本理念や宇宙基本法に沿って省庁間を横断して宇宙政策を主導する「宇宙戦略室」が発足した。この下に準天頂衛星システムを運用する組織も発足する予定だ。製造段階には入っていないものの、2号機目以降のシステム設計は、国際宇宙ステーションの運用管理などを行っている唯一の民間企業「有人宇宙システム」が担当しており、現在作業中だ。

「みちびき」での実証実験は一通りこなしましたが、運用機が打ち上げられればそちらに移管されるんでしょうかね。