アラミド繊維「テクノーラ®」が火星探査機の着陸用パラシュートに採用されました [TEIJIN]

この超音速パラシュートは、「テクノーラ」製のサスペンション・コードを80本装着しており、コードも含めると総重量約60kg、直径約15m、全長は16階建てのビルに匹敵し、これまでに製造されたパラシュートの中で最大のサイズ、最高の強度を誇ります。

NASAの計算によると、火星着陸時にこのパラシュートが受けた重力は9G(地上生活時の重力の9倍)で、これは80本の「テクノーラ」製サスペンション・コードが、27トンの重量に耐えたということになります。同コードは、実際に72.5トンの重量に耐え得る強度を備えており、さらに寸法安定性、耐熱性などの「テクノーラ」の優れた特性がNASAに高く評価されたことから、このたびの採用に至りました。

国内企業にこの技術があるというのは将来的にも心強いですね−。もちろんパラシュートとしては設計や製造のノウハウが必要ですが、素材がモノを言うところもありますし。