韓国ロケット「羅老」打ち上げ 3日以上延期に [聯合]

あららら。

 同部と韓国航空宇宙研究院によると、ロシアの開発チームが同日午前10時10分ごろ、羅老の1段目にヘリウムガスを注入する過程で、ガスの圧力が十分に上がらない現象が見つかったという。連結部分の部品が破損したためガスが漏れたとものと確認された。

 また、3日以上延期される理由について、破損部分がロケットの1段目であるため一度発射台から下ろし、修理後再び打ち上げ準備に取り掛かる必要があるためと説明した。

打ち上げ延期の韓国ロケット 来月にずれこむ可能性も [聯合]

 破損部分を緊急補修する場合、打ち上げ期限の今月31日の実施は可能だ。ただ、補修が長引くと、打ち上げ予定期間を再設定しなければならない。こうなると、打ち上げは来月中旬にずれ込むことになる。

羅老号、燃料注入口の漏れを防ぐ「ゴム輪」破損(韓国語) [Kyunghyang]

点検の結果、特に問題がないとの結論が出た場合、早ければ31日に打ち上げが可能だというのが航宇研の分析だ。 しかし、中間段階でトラブルが生じたり準備が遅れると、問題が起こることがある。
天気も変動要因だ。 気象庁によると、31日には全国的に雨が予報されており、一定の調整が避けられないものと見られる。 ユフイドン気象庁予報政策課長は「北西から接近する低気圧により、30〜31日には全国的に雨が降る可能性がある」と話した。

31日に打ち上げが困難な場合、航宇研はロシア側と打ち上げスケジュールを再協議した後、国際機関に通報して承認を受けなければならない。 したがって、羅老号の打ち上げは11月中旬になると予想される。(Google翻訳から意訳)

どうやら打ち上げ予備期間内にリカバリできるかどうかということと併せて、天気も問題になるようです。

羅老号の問題の部品はロシア製 韓露共同点検(韓国語) [SBS]

― 今日発見された接続部分の欠陥が軽微だと判断する理由は。

▲(兆局長)ロケットの内部の問題ではなく発射台システムとロケットの接触部位で起きた問題なので修理が容易であると見ている。 より検討が必要であるとしたのは、破損した原因が何なのかを確認する必要があるからである。 現在のところ、圧力によって破損したと見ている。


― 破損箇所を説明してくれ。

▲(兆局長)ロケット1段の一番下の発射台地下設備が接続される部位である。 漏れが発見された接続箇所は、ロケットに付けたまま組立棟に移送する計画だ。


― 問題の部品は。

▲(兆局長)問題の部品は、ロシアで製造したゴム材質の円形 「ラバーシール(Rubber Seal)」である。 高圧により内部のシールが裂けながら外側室も高圧に耐えきれず出てきたように見える。 ラバーは産業現場でも多く利用されており、我々とロシア実務陣も複数のサイズでたくさん持っているので部品数は問題ない。(Google翻訳から意訳

羅老号の打ち上げ日程遅れる [推進局長1問1答](韓国語) [CCTODAY]

― 午前中はロケット機体側の問題ではないとしたが、ロケットを点検するのか? 破損部位がロケットについているのか?

「問題になった部分は、ロケットと地上設備を接続する中間部位にあたり、ロケットが離陸すると切り離され発射台に収納される。 今回のガス漏れ部分はロケットと地上設備が接する箇所。」


― ロシア側の点検不良か?

「これを製作するにあたっては、実際にはロシア側と韓国側と設備が一緒に作業をしており、機密の実験も一緒に行った。 チェックするセンサーも私たちだ。 共同で作業したので、ロシアにすべての責任があるとは見られない。 打ち上げ前の600段階を経るのに一段階ごとに満足していないと次に移ることはできない。 今日は240段階のあたりで中断された。」(Google翻訳から意訳)

羅老号また発射中止 "ゴムリング一つのため"(韓国語) [YTV]

こちらに映像あり。
ヘリウム供給系のシール(漏れを防ぐパッキン)の破損が原因のようです。どうやらこちらもロシア製ということではありますが、技術的なところも含めて共同で作業しているようです。1段目はほぼそのままロシア製なのでインターフェイスも統一してるんでしょうかね。


しかしこれで思い出したのはH-IIA14号機打ち上げを見に行った時のことです。あの時は打ち上げ2日前になってヒドラジンタンク内部のダイヤフラム(仕切り部分)接続不良で微量のリークが起きたため、タンクごと交換して1週間遅れで打ち上げました。自分はと言えばほぼ意地になって休みを取り直し、航空チケットを取り直ししたという。
まあでも1号機、2号機と失敗が続いてますから「またか」と言われるのも仕方ないといえば仕方ないですが、こうも間が空いていると作業員の練度もなかなか習熟しませんしこういうマイナートラブルで延期されるのはぶっちゃけ仕方ないです。日本でも昔から「打ち上げ前に不具合が出ないと逆に不安」なんて言われてたくらいで、H-IIAで打ち上げ準備作業での不適合発生件数が激減したのもここ数年のことですから。最近は予算不足により射場の老朽化が深刻で以下略