失敗要因はクリアした 羅老号、きょう3度目の打ち上げ [東亜日報]

ちょっと以前の記事ですが。

羅老号を自爆させる火薬の除去


羅老号の2段目にあった「自爆システム(FTS=Flight Termination System)」は外された。自爆システムは、羅老号が飛行中に軌道を外れるといった異常行動を見せた時、人為的に火薬を使ってロケットを爆破させる役割をする。米国やロシアなどの国で作るロケットは、段ごとに自爆システムが1つずつ装着されている。羅老号も1、2回目の打ち上げでは、1、2段目に自爆システムを1つずつ装着していた。しかし、2度目の打ち上げで羅老号打ち上げの137秒後に空中で爆発し、ロシア側は2段目の自爆システムの誤作動を失敗の原因と指摘した。


航宇研は、打ち上げの過程を数回シミュレーションした結果、羅老号の2段目が1段目から分離するのは地球の上空177キロ以上のところで、1段目がフィリピンから500キロ以上離れた太平洋の海上に落ちたため、万一羅老号の2段目に問題が生じても、人命被害はないと最終判断し、自爆システムを1段目のみに装着して2段目は外した。

トレードオフもあるのかも知れませんが、フェイルセーフが誤作動するかもしれないから外してしまおうというのは何とも大雑把な対処ですね…。2号機からこれだけの期間が空けば検証するのに十分な時間はあったと思いますが。