ゼニート3SL、インテルサット27の打ち上げに [sorae.jp]

え!?

 通信衛星インテルサット27を搭載したゼニート3SLロケットは、太平洋標準時2月1日1時56分(日本時間同日15時56分)、太平洋上に浮かべられたプラットフォーム、オデッセイから離昇した。しかし徐々にロケットの姿勢が大きく傾き始め、離昇から約25秒後に第1段エンジンが停止、その後ロケットは海に墜落した。

 シー・ローンチ社は打ち上げ失敗を宣言、失敗した原因の調査委員会の立ち上げを発表した。

 映像を見る限り、エンジンは爆発することなく停止していることから、完全に制御された停止だったことが伺える。ゼニート3SLの第1段エンジンRD-171は二段燃焼サイクルという、高性能な反面、エンジンの各部に高い圧力が掛かる仕組みを採用しており、仮にエンジンのどこかが破損したなどであれば、ほぼ確実に爆発していただろう。恐らく、ロケットの誘導システムの故障などでロケットが予定の航路を逸れ機体が異常に傾き、それを検知した飛行中断システムがエンジンを停止させたのではないだろうか。


夜間打ち上げなのでロケットの姿勢はよく見えませんが、確かに打ち上げ直後に画面右方向へ飛行コースがずれ始めた後にエンジンがカットオフされたように見えます。指令破壊はされなかったのでしょうかね。としたら周囲は海だから落ちるに任せたとか? アボートとしては正常に機能した印象です。しかしシーローンチ社は一度経営が立ち直ったところだというのに、またしても試練ですね。今回は姿勢制御系の問題っぽいですし、もし原因究明が早急に進めば大丈夫だと思いますが…。