宇宙政策委、後継ロケット開発を 部会長が強く後押し [共同]

 H2Aロケットの後継機開発を審議する政府の宇宙政策委員会の部会が13日開かれ、部会長の山川宏京都大教授が「直ちに(開発に)着手するべきだ。来年度予算の概算要求に入れることが必要だ」と述べ、開発を強く後押しした。

 会合後の記者会見で山川教授が明らかにした。委員から異論は出なかったという。部会は6月までに結論を取りまとめる方針。

 会合では宇宙航空研究開発機構JAXA)が、機体やエンジンを新規に開発して2020年度に1号機を打ち上げる計画を説明。山川教授は、これを実現するには来年度に概要の設計を始める必要があるとした。

宇宙政策委・部会、次期基幹ロケット「H3(仮称)」開発に着手 [日刊工業新聞]

 H3の開発をめぐって、3月末に任期切れとなり退任したJAXAの立川敬二前理事長は「これから着手しても10年はかかる。急ぐべきだ」と発言していた。
 ただ、開発には1000億円以上のコストがかかるとされる。厳しい予算のなか、14年度概算要求では「概念設計費などに限られる」(関係筋)との見方が強く、数億―数十億円程度とみられる。

新型エンジンLE-Xの要素試験は進められていますが、ロケット全体の構成についてはまだまだ検討中ですし、早いとこ固める必要がありますよね。新規開発に伴う大規模投資に慎重な意見もありますし現行機を改良しながら使い続けることで得られる信頼性もありますが、やはり何十年も経つと陳腐化は避けられませんし基本設計を見直さない限りコストダウンなどにも限度がありますから、いずれにしろ抜本的な開発は必要じゃないでしょうか。特にH-II時代を含めると開発開始からすでに四半世紀も経ち国際的な商業打ち上げ業界も相場やらサービスやら随分様変わりしてますもんね。